便利そうで実は逆!! 使い方を誤ると「ヤバいクルマ装備」4選

便利そうで実は逆!! 使い方を誤ると「ヤバいクルマ装備」4選

 普段何気なく使っているクルマの装備のなかには、使い方を間違えると大きなトラブルへとつながるものも少なくない。ちょっとした気の緩みが取り返しのつかないことにもなりかねない4つの装備とは。

文/井澤利昭、写真/写真AC、Adobe Stock

「シガーソケット」や「アクセサリーソケット」は1口しか備わっていないのが一般的だが、増設ソケットを使えば、スマホやタブレットを同時に充電するなど複数台の機器を接続することが可能になる。ただし、使用する機器の消費電力の合計には注意が必要だ
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車両火災の原因ともなりうるアクセサリーソケット(シガーソケット)

便利な装備は諸刃の剣!! 使い方を誤ると「ヤバい装備」4選
「シガーソケット」や「アクセサリーソケット」は1口しか備わっていないのが一般的だが、増設ソケットを使えば、スマホやタブレットを同時に充電するなど複数台の機器を接続することが可能になる。ただし、使用する機器の消費電力の合計には注意が必要だ

 昭和の時代からクルマに親しんでいる人であれば、誰もが知っているであろう装備「シガーソケット」。

 その名の通り、運転中にタバコに火をつけるための「シガーライター」を差し込み加熱させるための装備だが、近年の健康志向や喫煙者の減少といった世相を反映して、現代のクルマではシガーライターはほぼ絶滅状態となっている。

 いっぽう「シガーソケット」のほうは、スマートフォンやタブレットを充電するための電源として使用できる「アクセサリーソケット」として生き残り、現在も多くのクルマに標準装備されている。

 この「アクセサリーソケット」はスマホの充電以外にも、後付けのドライブレコーダーやカーナビ、音楽プレイヤーといったさまざまな機器を車内で使うための電源としても使えるのが特徴。

 使用できるのは基本的にはDC(直流)電源に対応した機器のみだが、AC(交流)100Vへと変換できるカーインバーターを併用すれば、掃除機や炊飯器といった家庭用コンセントの機器も車内で使えるようになる。

 その際注意しなければいけないのが、使用する機器の対応電圧だ。国産車の場合、乗用車では12V、トラックなどの大型車では24Vのバッテリーを採用していることが多く、それぞれに対応する機器が異なる。

 これを間違えると正常に作動しないのはもちろん、接続した機器が壊れたり、最悪の場合は出火による車両火災の原因にもなりかねない。

 また、使用する機器の消費電力にも注意が必要。

 最近では複数台の機器を同時接続するための増設アダプターなども販売されているが、電気を多く消費する機器を同時に繋げて使用すると許容電力をオーバーし、ヒューズが飛んでしまうことも。

 アクセサリーソケットで使用できる機器の電力量は合計で120W程度までが目安とされており、家庭内同様、車内でのタコ足配線はほどほどにしておくのが無難だ。

 使用する機器が古かったり劣化している場合は電力量を守っていても発熱や発火の危険があるため、異常な熱や焦げ臭さを感じたら、その機器の使用はすぐにやめるようにしたい。

 なお古いクルマでは、エンジンを切ってもシガーソケットからの給電が止まらない車種もあるため、電力消費量の多い機器を長時間使ったことによるバッテリー上がりにも気をつけたい。

走行中の使用で思わぬトラブルになることもあるウインドウウォッシャー

 フロントガラスに付着した汚れを、ボンネットなどに備え付けられたノズルから噴射される洗浄液と、それに連動するワイパーの動きで洗い落とす「ウインドウウォッシャー」。

 ワイパーレバーを手前に引いたり、レバー先端のボタンを押すなどその操作方法は車種によって様々だが、国内を走るクルマにはほぼ全てにその機能が装備されている。

 これは、通常ウインドウウォッシャーと呼ばれる「洗浄液噴射装置」を装備することが、道路運送車両の保安基準第四十五条(窓ふき器等)の項目で定められているため。

 いっぽうで、その使い方に関しては特に規定はなく、フロントウインドウの汚れが気になった際に使うというケースが一般的だ。

 ところが、走行中にこのウインドウウォッシャーを使うと思わぬトラブルに発展することも。

 飛び散った洗浄液が後ろを走るクルマにかかり、それを不快に思われたり、ひどい場合は”煽り行為”と勘違いされることがあるというのだ。

 数年前には、とある有名タレントが前を走るクルマが噴射したと思われる洗浄液を浴びたことを不満に思うコメントをSNSに投稿したことでいわゆる”炎上”状態になり、ちょっとした論争に発展したことも。

 こうしたトラブルは速いスピードでクルマが流れる高速道路でよく起こるとされていて、ルール上は問題がない行為であっても周りへの気遣いのなさが原因となるケースが多い。

 とはいえ、フロントウインドウの汚れにより視界が遮られている状態での運転は事故の原因となるため、周囲を走るクルマを確認しつつ、ウインドウウォッシャーで早めに汚れを落とすようにしたいもの。

 ちなみに、俗に言うところの「自動ブレーキ」といった安全装備が備わるクルマでは、撥水効果のある洗浄液を使うことで雨水などが水滴化し、それによる誤動作の可能性もあるという。

 こうした車種のウインドウウォッシャーでは、撥水や油膜取り効果のある洗浄液の使用は控えたほうがいいだろう。

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