ついに販売終了……スバル レガシィの功績があまりにも多い件

4代目(2003~2009年)

洗練された内外装のデザイン、質感の高い走りでユーザーを魅了
洗練された内外装のデザイン、質感の高い走りでユーザーを魅了

 2003年にデビューした4代目レガシィは、世界に通用するプレミアムブランドを目指し、全幅を3ナンバー枠に広げている。ただし、主役は2Lエンジン搭載車だ。

 ターボユニットをシングルターボに変更した「GT」には待望の5速ATが与えられた。クロスオーバーSUVのランカスターが、海外と同じ「アウトバック」を名乗ったのもニュースだろう。

 3Lの6気筒エンジン搭載車が復活し、ヨーロッパ市場には水平対向ディーゼルを送り込んだ。登場した2003年に日本でのシリーズ累計販売100万台を達成し、日本カー・オブ・ザ・イヤーのイヤーカーも受賞した。

 Tuned by STIやコンプリートカーのS402を限定販売し、2008年にはSIドライブに続いてアイサイトを初搭載して脚光を浴びた。

●TOPIC
・2Lターボをシングルターボに変更&3Lターボ復活
・欧州で水平対向ディーゼルを発売
・tuned by STIを発売(2005年、2006年、2007年)
・S402を車名にちなみ402台限定で販売(2008年)
・2003-204年のCOTYイヤーカーを受賞
・アイサイトを初搭載(2008年)

5代目(2009~2014年)

北米のニーズに合わせて大型化。人気低迷のトリガーを引いた……
北米のニーズに合わせて大型化。人気低迷のトリガーを引いた……

 2009年に登場した5代目は世界基準を目指し、ボディサイズを拡大した。主に北米市場からの要望だったが、スバル伝統のサッシュレスドアも廃止している。

 水平対向4気筒エンジンの主役は2.5Lに移行し、リニアトロニックと名付けた無段変速CVTも登場した。アウトバックが積む6気筒エンジンの排気量は3.6Lに拡大された。

 2012年に4気筒を新開発エンジンとしている。ハイライトは、高性能と経済性を両立させたスバル初の2L直噴ターボ(DIT)の投入だ。

 また、先進の運転支援システム、アイサイトはバージョン2に進化し、横滑りを防ぐVDCも大幅に進化させるなど、安全性を飛躍的に高めた。が、コストダウンと肥大化したボディが日本では不評で、販売台数を減らしている。

●TOPIC
・北米での要望に応えて大型化
・販売台数が激減
・スバル伝統のサッシュレスドアを全モデルで廃止
・CVTのリニアトロニックを搭載
・アイサイトバージョン2に進化
・直噴ターボの2LのDITを搭載

6代目(2014~2020年)

ワゴン消滅!! 北米偏重が加速。完成度の高さとは裏腹に販売低迷
ワゴン消滅!! 北米偏重が加速。完成度の高さとは裏腹に販売低迷

 2014年にモデルチェンジした6代目は、好調な北米市場を意識して日本に先駆けて北米で販売を開始した。また、ボディサイズを拡大しただけでなくレガシィ人気を支えていたツーリングワゴンを整理し、ファンを驚かせている。

 後継として用意したのがレヴォーグだ。レガシィはアウトバックとB4だけになったが、どちらもキャビンは広くて快適だった。

 搭載するのは、2.5LのFB25型水平対向4気筒DOHCだ。一世を風靡した2Lのターボ車や6気筒搭載車の設定はない。MT車も整理され、CVTの6速リニアトロニックだけに絞り込まれてキャラクターチェンジ。

 だが、アイサイトはパージョン3へと進化し、アイサイトセーフティプラスも加わった。B4はこのモデルを最後に消滅する。

●TOPIC
・日本より先に北米で販売開始
・ワゴンの日本での販売終了(後継はレヴォーグ)
・5代目よりもさらに大型化
・2Lターボを廃止して2.5Lのみの設定
・アイサイトが大幅進化(バージョン3)
・このモデルをもって日本でのB4の販売を終了

次ページは : 7代目(2019年~)

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