「人馬一体」。人が馬で移動する時代が過ぎても言葉としては残り、ドライバーの意のままに乗り物を操る様子を指す表現となっている。ここでは、スバル BRZの人馬一体度を、山野哲也氏と小山美姫氏のお二人が試乗し判定する。
※本稿は2025年4月のものです
文：山野哲也、小山美姫、ベストカー編集部／写真：大西 靖、ベストカー編集部
初出：『ベストカー』2025年5月10日号
2.4Lエンジンでトルクがアップ
山野「ロードスターほどの圧倒的な接地安定性はないものの、いかにもFRらしい操縦性は人馬一体感を味わえます。
2.4Lエンジンは全域トルクフルでアクセルに対するレスポンスもよく、アクセルワークで自在に姿勢を作り出せるのが乗っていて楽しいです。初代BRZの2Lでは物足りなかったトルクが大きくなり、魅力的です」。
小山「ハイスピードコーナリングでのリアのスタビリティが高く、速度が高いコースではロードスターよりも安心感があります。
ブレーキもカッチリとしたタッチで、踏力に応じた効きでコントロールしやすいです。ロードスターとは違った人馬一体感を味わえます」。
スバル BRZ STI Sport……人馬一体度：92％
●山野哲也の評価
2.4Lエンジンは全域トルクバンドといった感覚で、アクセルに対するレスポンスに優れ、アクセルワークで姿勢コントロールができる点が人馬一体感に繋がっている。
ただ、操縦性という点では、やや古典的なFRの感覚で、ロードスターで感じるような絶対的な接地感ではない。6速MTはギア比のつながりなどがややエンジンとアンマッチ。
●小山美姫の評価
2.4Lエンジンはトルクがしっかりと出ていますし、アクセルに対するレスポンスもよく、ドライビングが楽しくなります。
ブレーキもカッチリとしたタッチで、しっかりと効いてくれるので安心してコーナーにアプローチできます。高速コーナーでの安定感が高いクルマです。
コメント
コメントの使い方私も乗り比べしましたが、記事のようにロードスターと人馬一体感を比較した場合、
気持ちいい涼しい春にオープン＆窓開けてたので、環境面を重視したらBRZが120%、
純粋に走り、挙動の思い通りさやアクセルの自然さレスポンス等、で比べたらBRZが200%、つまり二倍以上良かったです。
価格は同等ですが比較する対象じゃないので、かなりNDに甘めにしてます。本音でいきましょう