「人馬一体」というと、小さなクルマを華麗に操るイメージがあるが、大きいクルマは人馬一体となり得ないのだろうか? ここでは、レクサス IS500 F スポーツパフォーマンスの人馬一体度を山野哲也氏&小山美姫氏がチェックする。
※本稿は2025年4月のものです
文:山野哲也、小山美姫、ベストカー編集部/写真:大西 靖、レクサス
初出:『ベストカー』2025年5月10日号
意外とシャープな走りを見せる大型サルーン
山野「大型サルーンで人馬一体という感じではないかと思いきや、操舵に対する車体の反応はシャープで、意外とキビキビ走ってくれる。アメ車のスポーツカー的な操縦性です」
小山「大きなクルマなのに運転すると大きさを感じないのですが、それは思ったとおりに動いてくれるからだと思います。ロールが小さく、カチッとした剛性感があり、シャープに曲がってくれます」
山野「エンジンは高回転まで回した時の音が気持ちいいし、パンチがあります」
小山「音が迫力ですよね。それとブレーキがよく効くので安心感が高いです。思いのほかスポーティです」
レクサス IS 500 F SPORT Performance……人馬一体度:88%
●山野哲也の評価
大型4ドアサルーンとしてはキビキビと走れる。直進時は比較的ソフトな足と感じるのだが、操舵に対し車体はシャープに反応し、グイと向きを変える。アメ車のスポーツカー的な操縦性。
V8、5Lエンジンは高回転まで一気に吹け上がり、パワフルでサウンドも気持ちいい。ただ、8ATに少し古さを感じるのと、全体的にゆったりとした大型クルーザー的。
●小山美姫の評価
大きな車体の4ドアサルーンなのに運転すると大きさを感じさせません。これは、ドライバーの意にマッチした動きをしてくれるからです。
操舵に対してカチッと車体が反応してくれるのでよく曲がる印象。エンジンは力強いですが、ATのシフトレスポンスがやや遅れます。


















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