昭和、平成、令和と元号が移り変わってきたが、もしも昭和が続いていたとしたら、2025年はちょうど昭和100年にあたるらしい。そこで、昭和元年からの100年間に登場したクルマの中から、その走りに驚愕した10台を松田秀士氏に選んでいただいた!!
※本稿は2025年4月のものです
文:松田秀士/写真:日産、ホンダ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年5月26日号
GT-Rの走りに感動!
ベスト10は下表のとおり。GT-RはJARIの高速周回路で311km/hを記録した時、本当にこのクルマは凄い! と感動した。
300km/hを超えてアクセル全開でバンクに突入できる空力スタビリティ。雨のスパ・フランコルシャン試乗会での四駆コントロールとメカニカルグリップ。こんな日本車はもう二度と出てこないだろうね。
NSX-Rは2002年の大幅改良時に鷹栖のテストコースで試乗したのだけれど、ゼロリフトどころかダウンフォースまで感じさせる空力に驚いた。しかも、サスペンションの路面追従性が素晴らしい。今やレーシーなホンダが作るスーパースポーツの骨董品だ!
エクストレイルは世界初量産化を実現した可変圧縮比ターボエンジンを搭載。この大きな発電力による四駆の動力性能は力強い。落ち着きのあるフットワークもあって、いつまでも走り続けたくなるような心地よさは一級品だ。
ロードスターは2023年にマイナーチェンジした現行モデルに驚いた。ライトウェイトスポーツなのに乗り味とハンドリングがクラス超えのレベルだ。
WRX STIは最終モデルだ。8000回転まで回せるボクサーエンジンとシンメトリカルAWDのバランスのよさで、どんな高速コーナーにも安心して飛び込める。同じWRXのS4(先代)はターボ車ながら、誰にでも乗りこなせるような間口の広さが魅力。
レクサスIS Fは5L・V8エンジンの音質とスムーズなトルクフィールがいい。さらに、8速ATをパドルでコントロールする楽しさ、ガッチリとしたサスを高く評価した。
現行のシビックはタイプRよりも、2Lハイブリッドのe:HEVがイイんですよ。サスのストローク感はそれほどないのに路面にピターっと吸い付いて曲がる感触がサイコーだ!
R32型スカイラインGTS-tは「FRの楽しさここにあり!」っていうモデル。アクセルでクルマを自在にコントロールできるのが素晴らしかった。
FD3S型RX-7は歴史に残るロータリー搭載モデル。パワフルでスムーズなロータリーターボとそれを受け止めるボディとサスがハーモニーを奏でる。
サバンナRX-3は昭和の名車。仲間が購入して初めてドライブした時の感動は忘れられない。天井知らずな高回転ロータリーエンジンの凄さ。ステアリングを切れば曲がり込むアジリティ。とにかく楽しかった。




















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