iPhone3Gが日本で発売されたのが2008年。あれから17年、スマートフォンは生活の中で欠かせない存在になり、一人1台のスマホを持つことが当たり前になっている。自動車もスマホとの連携が強くなり、今は切っても切り離せない存在となった。そこで、スマホがあればできる、クルマの便利機能を紹介していこう。
文:佐々木 亘/画像:Adobe Stock(トビラ写真=Spartan)
【画像ギャラリー】もう近未来とか言ってられない!? まるでSF映画! クルマのことはスマホで完結! (3枚)画像ギャラリークルマの状態は常にスマホで確認できる
多くのメーカーでクルマとスマホの連携は進んでいる。スマホにアプリをインストールし、IDを紐づけることで、クルマの状態はアプリを使って確認できるようになってきた。
例えばトヨタの「うっかり通知」と呼ばれる機能。これは、クルマのロックし忘れや窓の閉め忘れ、ハザードランプの消し忘れなどをスマホに通知してくれるものだ。
アプリから即時のプッシュ通知が送られてくるので、ショッピングセンターの駐車場にハザードを付けたまま駐車していて、館内放送で呼び出されることもなくなるはず。
さらに、うっかり通知を受け取ったら、ドアの施錠・ハザードランプの消灯などはクルマに戻らずとも、アプリで出来てしまうから超便利。ちなみにリモートによる車両状態の確認は、ボンネットの開閉状態や車内にカギがあるのか無いのか、オートアラームの作動状況などにまで及ぶ。
また、クルマのある位置を詳細に知らせてくれるため、広大なショッピングモールの駐車場で、どこにクルマを停めたか分からなくなっても、地図アプリなどと連携して教えてくれるのだ。
「あれ?カギかけたかな」「駐車場の場所は…」などと考えることは、もう不要になっているぞ。
リモコンエンジンスターターはもはや要らない
スマホ操作で乗車前の車内環境を快適な状態にすることもできる。トヨタコネクティッドサービスでは有料オプションとなっているが、リモートスタートもスマホアプリ1つで可能になった。
クルマのキーとは別のリモコンを持ち歩き、決められた作動時間でエアコンをつけっぱなしにする従来のリモコンエンジンスターターから進化し、スマホを使ったリモートスタートでは、エアコン温度や起動時間を事前にスマホで指定できる。
また、フロントガラスやリアガラスの霜取りも、ON・OFFを選べるのだ。従来のリモコンエンジンスターターでは、エアコンと一緒にデフロスターも動作していたが、状況に応じてデフロスターやリアデフォッガーのスイッチを入り切りできるのは、地味に嬉しい。
また、こちらも有料オプション&メーカーオプションの選択が必要となるが、スマホをクルマのキー代わりに使うことも可能になった(デジタルキー)。シェア機能でアプリを使ってデジタルキーを家族や友人にシェアすることもできる。
一時的に家族にクルマを貸したり、友人にドアのロック・アンロックだけができるキーを渡したりもできて、こちらも超便利な機能だ。
クルマの外からラジコンのように愛車を動かすこともできる
トヨタのアドバンストパーク(リモート機能付)に対応したクルマでは、車外からスマホアプリで遠隔操作の駐車や出庫が出来てしまう。
キーを持った状態でクルマに近づき、専用アプリを起動して、スマホアプリの案内に従って、クルマを動かしたい方向を選び、スマホ画面に表示される円のマークを指でなぞると、クルマが動くという仕組みだ。
乗車時にドアの開閉が難しい場合や、荷物を載せるのにバックドアを開閉したいが、後ろに障害物があって難しい場合などに、運転席に乗り込むことなく、クルマを入出庫させることが出来て非常に便利な機能になる。
特に前部ドアの大きなクーペスタイルのクルマや、バックドアの開閉に大きな空間が必要となるミニバンなどで、活躍する装備だ。クルマに乗らずにクルマを動かしていると、ちょっと近未来的な雰囲気も感じることができる。
「スマホ×クルマ」は、さらに便利な機能を増やしていくだろう。クルマの進化にとっても、スマホの存在は必要不可欠になっているようだ。






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