クルマのメンテナンスで欠かせないのがエンジンオイルの交換。「1万5000kmごと、または1年に一度」というのが一般的な目安とされていますが、実はこの常識、時代遅れかもしれません。エンジンオイルの進化やクルマの使用状況によって、最適な交換時期は変わってくるのです。今回は、エンジンオイルの役割や交換時期の見直しポイントを紹介していきましょう。
※記事制作にあたり一部AIを使用しています
文/ベストカーWeb編集部/写真:Adobe Stock(トップ画像=ronstik@Adobe Stock)
【画像ギャラリー】エンジンオイル交換の最適なタイミングはいつ? 通常走行なら6ヵ月、5000kmごとがオススメ!!!(4枚)画像ギャラリー交換時期の目安は「1万5000kmまたは1年に一度」?
エンジンオイルは、エンジン内部の金属部品を潤滑し、摩耗を防ぐだけでなく、冷却や清浄、密封、防錆といった多くの役割を担っています。
しかし、オイルは使用するうちに劣化し、本来の性能を発揮できなくなります。劣化の主な原因は、燃焼による高温や湿気、燃焼ガスの成分などで、これらがオイルに含まれる添加剤の効果を薄れさせてしまうのです。
劣化が進むと、エンジン内部にカーボンなどの不純物が堆積し、エンジンの性能低下や故障の原因となります。そのため、定期的なオイル交換が必要になるのです。
従来、エンジンオイルの交換時期は「1万5000kmごと、または1年に一度」とされてきました。これは、過去の統計や経験則に基づいた目安であり、現在でも安全マージンを確保するためには有効です。
しかし、近年のエンジンオイルやエンジンの進化により、この目安がすべてのクルマに当てはまるとは限らなくなっています。
例えば、ターボエンジンや高回転・高出力のエンジンでは、燃焼による発熱や負荷が高く、オイルの劣化が早く進む傾向があります。
一方、低燃費エンジンでは、フリクションロス低減のために低粘度化が進んでおり、油膜維持のための添加剤が加えられているため、劣化の影響を受けやすい場合もあります。
使用状況によって変わる交換時期
エンジンオイルの劣化は、クルマの使用状況によっても大きく変わります。例えば、通勤や買い物で毎日クルマを使用する場合、稼働時間が多くなることでオイルの劣化が早まる傾向があります。
しかし、コンスタントにオイルに熱が加わることで、混入した水分が蒸発し、劣化を遠ざけるという側面もあります。
逆に、年に数回しかクルマを使用しない場合、水分が抜けきらずに残り、乳化して劣化が進む傾向があります。また、高速道路をよく利用する場合は、比較的高い回転を維持して走るため、熱や負荷によって劣化が早まる傾向があります。
今、ほとんどの新車のマニュアルを見ると、エンジンオイルの交換時期は環境対応のため交換サイクルは長くなっています。メーカーによって微妙に異なるが、次のように規定されています。
●ガソリンNA車/1万5000kmまたは1年
●ガソリンターボ車/5000kmまたは6ヵ月
●NA軽自動車/1万Kmまたは6ヵ月
●ターボ軽自動車/5000kmまたは6ヵ月
高温かつ高回転となるターボ車はNAエンジンより交換サイクルは短く、さらに年間走行距離2万km以上、1回の走行が8km以下、30km/h以下の低速走行が多い、アイドリング状態が多い、といったシビアコンディションだった場合は以下のようにさらに短くなります。
■シビアコンディションの場合
●ガソリンNA/7500km、または6ヵ月
●ガソリンターボ車/2500km、または3ヵ月
●NA軽自動車/5000kmまたは3ヵ月
●ターボ軽自動車/2500kmまたは3ヵ月






コメント
コメントの使い方30プリウスにおいて、説明書通り1万5000キロまで交換しないで3年ほど暮らしてみたことがあります。
結果から言うと、燃費が3割ほど悪化しました。エンジンにて加速するケースにおいて、アクセルレスポンスが非常に悪くなり、アクセルを踏む量や頻度が高くなる事で悪化してる様です。
普通に難しく考えず、メーカー推奨のオイル。メーカー推奨の交換頻度でいいんじゃない?
1万5000kmまたは1年って聞いたことないな
NAは6ヶ月か5000km、ターボはその半分じゃないの
大体の人が車検ごとにしかやってないんだろうし、二年に一回でも壊れないだろうけどさ。
職場の社用車は何万km走っていても車検毎に交換し20年以上も調子が良いので、特殊なエンジン以外は神経質にならなくても良いと思う。もちろん最高のオイルを短期間で頻繁に交換すれば自動車業界は喜ぶと思うが・・(笑)
旧車(世界初の電子制御NAエンジン)に約20年乗っていました。高価なエンジンオイル・添加剤も詳細に調べ上げて必ず添加・交換していました。どのくらいで燃費が落ちるのか(=オイルが劣化して摩擦係数が増すのか)ですが、5000キロです!確実に言えます!!軽も含めた低燃費車はオイル粘度が低いので、さらにシビアコンディションだと気付かされました!
この手の話って「オイルメーカーやカー用品店が儲けたい為に5,000kmにしてる」と言う人も居るし逆に「自動車メーカーは乗り換えの回転率を良くするために10年10万kmは壊れないという想定で1.5万kmに設定してある」という話もある。
それぞれに思惑はあるでしょう。
しかし、「自動車メーカーは車を売るのが仕事。カー用品店や整備専門屋は車を長く大切に乗ってもらうのが仕事。」
オイルメーカーの、交換基準にすべき。自動車メーカーの基準は、走行には問題は無く、壊れる訳では無いレベル。
自動車メーカーは純正オイルで交換サイクルを定めています。あなたの考えでは、オイルメーカーは純正オイルより劣るものしか作れないということになりますね。
マニュアルというものが明確にある以上、マニュアル通りでよいのか、それともマニュアルより伸ばす若しくは短く変えるべきなのか
それ以外は論点にならないと思います
マニュアルではそれほど高級オイルの指定は無いはずです
マニュアル通りの規格の純正オイルでマニュアル通りの距離で換える
そこに問題があるのかが知りたいし、そうでないならマニュアルを見ましょう以上は無い気がします
昔のマニュアルターボ車に乗ってたら、エンジンオイルが安かったり、悪くなるとエンジンの吹け上がりが悪かったり、粘りがなくなった感じが運転者に伝わってきましたが、今は壊れるまで気付かない人がいると思う。
特に軽自動車のターボ車
ATかCVTだモンねー トンコルATなら気付くかも?
なにも迷うことはない。説明書の通りに行えばよい。
稀なケースだけどランエボXのツインクラッチはオイル交換不要って書いていたけど指示に従った人は壊れ、ディーラーだと交換してくれないのでチューニングショップでわざわざ交換した人は今も快適に乗れている
「交換不要」で壊れたら、なんでディーラーではなく、メーカーに言わないんだろう。そうしたらタダで直してもらえるのにね。
勉強になります!