初代NSXのレストモッドプロジェクトに新情報追加!! エンジンパートナーに選ばれたのは超名門メーカーだった!!

初代NSXのレストモッドプロジェクトに新情報追加!! エンジンパートナーに選ばれたのは超名門メーカーだった!!

 JASモータースポーツが、初代NSXの現代蘇らせるレストモッドプロジェクトをキックオフしてから4カ月が経過して、世界を驚愕させる新たな一歩を踏み出した。なんとエンジンに携わるのは、数々のモータースポーツの世界で実績を残してきたジャッドパワーだった。

文:ベストカー編集部 鈴村朋己/写真:JAS Motorsport、ベストカーWeb編集部

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Tenseiに携わる心強い新パートナー

ボディワークはフルカーボン製
ボディワークはフルカーボン製

 かつて世界を震撼させた一台のスポーツカー、ホンダNSX。その魂を現代へ呼び戻そうと、2025年12月、ホンダの公式パートナーとして知られるJASモータースポーツが、あるレストモッドプロジェクトを始動させた。日本語の「再生」を冠し、「Tensei」と名付けられたその物語がいま、加速する。

 イタリアの至宝ピニンファリーナと手を携えたこの試みは、単なる過去の再現ではない。NSXの本質である「グランドツーリング」のDNAを21世紀の解釈で再定義する、壮大な挑戦なのだ。

 この名に相応しい究極のモデルを完成させるため、JASは心臓部の開発を委ねるパートナーとして、英国の伝説的エンジニアリング企業「Judd Power(ジャッド・パワー)」を指名した。

名門エンジンビルダーのアトリエで覚醒するV6

中島悟が1989年にステアリングを握ったロータス101もジャッド製V8エンジンが搭載されていた
中島悟が1989年にステアリングを握ったロータス101もジャッド製V8エンジンが搭載されていた

 Judd Powerは、1971年にジョン・ジャッド・シニアと、三度のF1王者に輝いたサー・ジャック・ブラバムによって設立された名門エンジンビルダーである。F1史上初となる100kg未満の超軽量ユニットを世に送り出したほか、かつてはホンダとF2エンジンを共同開発した歴史を持つなど、そのバックボーンはあまりに濃い。

 彼らが今回向き合うのは、Tenseiに搭載される3.5L V6自然吸気エンジンだ。英国ラグビーにある自社工場にて、かつてのF1開発を彷彿とさせる緻密な作業が開始される。

 主な工程は、徹底的な適合性チェックと先進技術による大幅な軽量化、そして最新技術を投入した完全なるリビルドである。さらにダイナモメーターによる過酷な性能検証とキャリブレーションが繰り返される模様だ。

 これは単なるリフレッシュではない。最高出力やトルクといった数値の追求はもちろん、絶対的な信頼性、そして何より「ドライバーの五感に訴えかけるドライバビリティ」を、熟練の職人たちが1基ずつ丹念に研ぎ澄ませていく聖なる儀式なのだ。

イタリアのデザインと英国の技術、そして日本が誇る名車の精神

レーシングコンストラクターらしく、ダンパーにはKWのダイナミック・ダンピング・コントロールを採用
レーシングコンストラクターらしく、ダンパーにはKWのダイナミック・ダンピング・コントロールを採用

 Juddによって「魂」を吹き込まれたV6エンジンは、再びミラノ近郊アルルーノにあるJASの拠点へと戻される。そこで待つのは、ピニンファリーナの手による流麗な造形だ。

 Tenseiは、オリジナルNSXが持っていた価値観に対して、どこまでも忠実であることを誓っている。最終納車前にはサーキットと一般道の両方で徹底的な実走テストが繰り返され、その完成度は極限まで高められる。

 Judd Powerのディレクター、ジョン・ジャッド・ジュニアは語る。 「1990年代のアイコンであるNSXに、我々の知見を適用できることが楽しみでならない。現代の同クラスのライバルが羨むほどの性能とドライバビリティを実現してみせる」

その言葉が示す通り、かつてのNSXがそうであったように、再び世界を驚かせる準備は整った。

左がベースとなる初代NSX、右がTenseiのリアスタイル
左がベースとなる初代NSX、右がTenseiのリアスタイル

 バブルの狂騒の中で生まれたNSX。あの時、我々が夢見た「NAエンジンが奏でる官能的な旋律」は、時を超え、英国の職人たちの手によってより純度の高いものへと昇華されようとしている。

 JAS、ピニンファリーナ、そしてジャッド。この豪華すぎる三者鼎立によって生まれる「Tensei」は、単なる懐古趣味ではない。効率と静粛性が支配する現代に対する、最高に贅沢でエモーショナルなアンチテーゼなのだ。

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