安いオイルを頻繁に変えるのと、高いオイルを長く使うのはどちらがお得?
エンジンオイルには、鉱物油、部分合成油、全合成油の3種類があります。鉱物油は価格が安く、一般的な使用に適していますが、劣化が早い傾向があります。部分合成油は、鉱物油と合成油の中間的な性能を持ち、コストパフォーマンスに優れています。全合成油は、耐熱性や酸化安定性に優れ、長期間の使用に適していますが、価格が高めです。
また、オイルの粘度も重要なポイントです。粘度は「0W-20」や「5W-30」などの表記で示され、最初の数字が低温時の粘度、後の数字が高温時の粘度を表します。車種や使用環境に応じて、適切な粘度のオイルを選ぶことが大切です。メーカー指定の純正エンジンオイルを入れるのがベストでしょう。
エンジンをできるだけ長持ちさせたいというなら、究極の結論は高級オイルを適切なタイミングで交換することです。しかしそれはあくまで予算が潤沢にある場合の結論で、今回は経済性をメインに考えていくとどうなるでしょうか。
エンジンオイルの価格はそれこそピンからキリまである。だが、エンジンのことを考えると、最低でもメーカー指定グレード以上のオイルを選びたいところです。
カー用品ショップのプライベートブランドオイルの価格は1リッターあたり600円程度。これが高級オイルになると1リッター3000円を超えてきます。仮に低価格オイルを半年ごとに交換した場合でも、高級オイルを1年使うよりは金額的には安く済みます。
プライベートブランドのオイルといっても製造は大手石油会社に依頼しているケースも多く、大量発注や輸送コスト削減などを行って価格を下げているため、品質的には問題はありません。
高級オイルの品質は申しぶんなく、新品状態で比較するなら、エンジンの吹け上がりの良さなどは明らかに低価格オイルを上回ります。ただしそのぶんの対価を支払わなければなりません。
ということで、低価格帯と高級品を比べてみると、どちらかというと安いオイルを頻繁に変えるほうがお得といえそうです。
ここで見落としてしまいがちなのが、オイル交換には手間がかかるということ。ディーラーやカーショップに交換を依頼するとオイル代の他に工賃も発生し、交換するための時間も必要です。
カーショップへの移動も含めると、なんだかんだでオイル交換に半日を費やしてしまうことも珍しくありません。つまり安いオイルを頻繁に変えるということは、交換のためのコストが高級オイルよりも高くなることも意味しています。
時間を直接お金に換算するのは難しいが、忙しい現代人にとってこの目に見えぬコストの問題は無視できませんし、これらのことを考慮すると、単純に安いオイルをマメに交換するのがお得ともいいきれません。
オイルのグレードと交換頻度の損得についていまだに明確な結論が出ていないのには、こうした複雑な事情があるのです。
支出を抑えたいなら安価なオイルを短いサイクルで変更し、性能優先でなおかつ交換頻度を少なくしたいというのであれば、高級オイルを長期間使用するといった方法を選ぶのがよいでしょう。
まとめ
エンジンオイルの交換時期は、従来の「1万5000kmごと、または1年に一度」という目安だけでなく、車の種類や使用状況、オイルの種類などを考慮して判断することが重要です。
愛車を長く快適に乗るためにも、エンジンオイルの交換時期を見直してみてはいかがでしょうか。
ハイブリッド車は、エンジン停止時間が長く、エンジンオイルが温まりにくいうえに、走行中にエンジンを何度も始動と停止を繰り返しているため、エンジンオイルにとってはシビアなコンディションとなっています。
ヤリスハイブリッドの場合、低粘度のオイル品質規格「JASO GLV-1」認定を取得した0W-8というハイブリッド専用の超低粘度オイルが使われています。
総合すると、愛車を長持ちさせたいなら、夏と冬、1年に2回、走行5000kmごとの交換をおススメします。ちなみにオートバックスでは5000kmの走行、または6ヵ月を目安としたオイル交換を推奨しています。
新車で購入した場合、摺動部から細かな摩擦粉が出たり、組立時に小さな金属粉が入る可能性がゼロではないため、新車購入後3000kmでの交換をおススメします。


コメント
コメントの使い方30プリウスにおいて、説明書通り1万5000キロまで交換しないで3年ほど暮らしてみたことがあります。
結果から言うと、燃費が3割ほど悪化しました。エンジンにて加速するケースにおいて、アクセルレスポンスが非常に悪くなり、アクセルを踏む量や頻度が高くなる事で悪化してる様です。
普通に難しく考えず、メーカー推奨のオイル。メーカー推奨の交換頻度でいいんじゃない?
1万5000kmまたは1年って聞いたことないな
NAは6ヶ月か5000km、ターボはその半分じゃないの
大体の人が車検ごとにしかやってないんだろうし、二年に一回でも壊れないだろうけどさ。
職場の社用車は何万km走っていても車検毎に交換し20年以上も調子が良いので、特殊なエンジン以外は神経質にならなくても良いと思う。もちろん最高のオイルを短期間で頻繁に交換すれば自動車業界は喜ぶと思うが・・(笑)
旧車(世界初の電子制御NAエンジン)に約20年乗っていました。高価なエンジンオイル・添加剤も詳細に調べ上げて必ず添加・交換していました。どのくらいで燃費が落ちるのか(=オイルが劣化して摩擦係数が増すのか)ですが、5000キロです!確実に言えます!!軽も含めた低燃費車はオイル粘度が低いので、さらにシビアコンディションだと気付かされました!
この手の話って「オイルメーカーやカー用品店が儲けたい為に5,000kmにしてる」と言う人も居るし逆に「自動車メーカーは乗り換えの回転率を良くするために10年10万kmは壊れないという想定で1.5万kmに設定してある」という話もある。
それぞれに思惑はあるでしょう。
しかし、「自動車メーカーは車を売るのが仕事。カー用品店や整備専門屋は車を長く大切に乗ってもらうのが仕事。」
オイルメーカーの、交換基準にすべき。自動車メーカーの基準は、走行には問題は無く、壊れる訳では無いレベル。
自動車メーカーは純正オイルで交換サイクルを定めています。あなたの考えでは、オイルメーカーは純正オイルより劣るものしか作れないということになりますね。
マニュアルというものが明確にある以上、マニュアル通りでよいのか、それともマニュアルより伸ばす若しくは短く変えるべきなのか
それ以外は論点にならないと思います
マニュアルではそれほど高級オイルの指定は無いはずです
マニュアル通りの規格の純正オイルでマニュアル通りの距離で換える
そこに問題があるのかが知りたいし、そうでないならマニュアルを見ましょう以上は無い気がします
昔のマニュアルターボ車に乗ってたら、エンジンオイルが安かったり、悪くなるとエンジンの吹け上がりが悪かったり、粘りがなくなった感じが運転者に伝わってきましたが、今は壊れるまで気付かない人がいると思う。
特に軽自動車のターボ車
ATかCVTだモンねー トンコルATなら気付くかも?
なにも迷うことはない。説明書の通りに行えばよい。
稀なケースだけどランエボXのツインクラッチはオイル交換不要って書いていたけど指示に従った人は壊れ、ディーラーだと交換してくれないのでチューニングショップでわざわざ交換した人は今も快適に乗れている
「交換不要」で壊れたら、なんでディーラーではなく、メーカーに言わないんだろう。そうしたらタダで直してもらえるのにね。
勉強になります!