かのスポーツカーは手が出ないけど、意外と型落ちのレクサスが穴場なんじゃないか?といった声を耳にする。大排気量エンジンでFR車ということで走りも楽しめるのがレクサスだ。あのレクサスが破格の値段で手に入るのは嬉しい。しかし、そのなかでもついにあのモデルが高騰化し始めてしまった!
文:小鮒 康一/画像:レクサス、トヨタ
【画像ギャラリー】エンジンも内装もIS Fはやっぱカッコいいのよ……! 買うならGT-RやType Rみたいに手が出なくなる前に!!(10枚)画像ギャラリーついに穴場だったIS Fまで高騰化……
スポーツカーの中古車が軒並み高騰する現在。特に1990年代から2000年代のモデルは顕著で、ちょっと低走行で状態が良いと、当時の新車価格を軽く超えるプライスタグが付けられることも珍しくない。
そんな中、隠れたスポーツモデルとして注目を集めているのがレクサス車で、3ペダルMTモデルこそないものの、大排気量エンジンにFRレイアウトとというパッケージングは操る楽しみを十分享受できるもので、それでいて型落ちモデルでは新車価格が信じられないくらい安価で狙うことができるのも魅力だった。
なかでも破格値で狙うことができたのがレクサス IS Fだったのだが、ここへきてIS Fの中古価格が爆上がりしているのだ。
超弩級スポーツセダンのIS F
2007年に登場したレクサスIS Fは、レクサスの中では最もコンパクトなサイズのセダンであるISをベースに、トヨタとヤマハ発動機が共同開発した専用スポーツユニットである2UR-GSE型エンジンを搭載したもの。
この2UR-GSE型エンジンは4968ccの排気量を持つV型8気筒DOHCエンジンで、高回転型にチューニングされたこのユニットは423PSの最高出力を6600回転で発生する、排気量から考えればかなりの高回転型となっている。
またトランスミッションも2ペダルATではあるが、8-Speed Sport Direct Shiftと名付けられたもので、2速から8速まですべてのギアでロックアップすることで、エンジンの回転力をダイレクトに伝達するほか、シフトダウン時には瞬時にエンジンの回転数を同期させる機能も備わっていたのだ。
それ以外にもV8エンジンを搭載するために延長されたオーバーハングを含めたエクステリアや足回りにブレーキ、タイヤにホイールまで走りにまつわる部分がことごとくアップデートされていたIS Fは新車時価格が766万円(登場時)と、内容を考えればバーゲンセールとも言える価格となっていた。
後期型や最終型は高騰中! 買うならイマか!?
そんなIS Fも2007年の登場から15年以上が経過し、安いものでは150万円を下回るものもチラホラと登場するようになっていたのだが、ここへきて価格が再び上昇に転じているのである。
今でも200万円以下で狙うことができるIS Fも存在しているが、それはトルセンLSDが装着される2010年モデル以前の初期型に近いもので、最終型に近いものでは500万円前後という価格が付けられるようになってきている。
それ以外の後期型でも300~400万円と、新車価格から考えればリーズナブルではあるものの、100万円台のノリで購入できる金額ではなくなってきているのが現状なのだ。
このように一度上昇に転じた“役付き”のモデルは過去のタイプRやGT-Rを見ても分かるように、その後再び底値になることは考えにくいため、もしも購入を検討している人は早めの行動が吉と言えるだろう。おそらく、今が一番“底値”となるハズだ。













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