間違いなくMT天国だ!! GR86が教えてくれたMTの味って? 乗って楽しいマニュアル車4選

日産 フェアレディZ バージョンS(634万7000円/6MT)

日産 フェアレディZ(バージョンS) 全長4380×全幅1845×全高1315mm、WB2550mm、車重1580kg。V6、3Lツインターボ(405ps/6400rpm、48.4kgm/1600-5600rpm)、WLTCモード燃費9.5km/L、駆動方式FR
日産 フェアレディZ(バージョンS) 全長4380×全幅1845×全高1315mm、WB2550mm、車重1580kg。V6、3Lツインターボ(405ps/6400rpm、48.4kgm/1600-5600rpm)、WLTCモード燃費9.5km/L、駆動方式FR

 そもそも400ps以上の出力のクルマをMTでっていう時点でワクワクしますよね。実際パワフルだし。

 気になる点はありますよ。極低回転域では鈍いのに、そこを抜けると急に俊敏になるレスポンスなんか、クルマとの一体感を考えると、運転を難しくしてると思います。

 でも、そこを含めて楽しいんですよ。オートブリッピングをキャンセルしてシフトダウン。それがスムーズに決まっただけでニンマリします。完成度はATのほうが上かも知れないですが、これはMTで乗るべきだと思いますね。

(TEXT:編集長・飯嶋穣)

トヨタ GR86 RZ(351万8000円/6MT)

トヨタ GR86(RZ) 全長4265×全幅1775×全高1310mm、WB2575mm、車重1270kg。フラット4、2.4L・NA(235ps/7000rpm、25.5kgm/3700rpm)、WLTCモード燃費11.9km/L。駆動方式FR
トヨタ GR86(RZ) 全長4265×全幅1775×全高1310mm、WB2575mm、車重1270kg。フラット4、2.4L・NA(235ps/7000rpm、25.5kgm/3700rpm)、WLTCモード燃費11.9km/L。駆動方式FR

 ロードスターと並んで今、日本で最もMTが似合うクルマだろう。本文でも書いたが、エンジンのレスポンスが抜群にいいから、スムーズにMTを操作できるスイートスポットが狭く、その難しさが逆に楽しい。

 剛性感の高いシフトはそれなりのストロークを持ちながらカチカチと決まるフィール。独特のフラット4サウンドを響かせながら回る2.4Lエンジンはパワーもフィールも最高で「運転はスポーツだな」と実感させてくれる。こんなクルマの価格が約350万円というのだから、日本車は良心的だと思います。

(TEXT:編集委員・飯干俊作)

マツダ MAZDA3 ファストバックXツーリングAWD(403万400円/6MT)

マツダ MAZDA3(ファストバックXツーリングAWD) 全長4460×全幅1795×全高1440mm、WB2725mm、車重1490kg。直4、2L・MHEV(エンジン190ps/25.5kgm+モーター6.5ps/6.2kgm)、WLTCモード燃費17.7km/L。駆動方式4WD
マツダ MAZDA3(ファストバックXツーリングAWD) 全長4460×全幅1795×全高1440mm、WB2725mm、車重1490kg。直4、2L・MHEV(エンジン190ps/25.5kgm+モーター6.5ps/6.2kgm)、WLTCモード燃費17.7km/L。駆動方式4WD

 超希薄燃焼が可能なHCCI(予混合圧縮着火)を世界初採用したSKYACTIV-Xは今やマツダ3ファストバック4WDにしか設定されていないが6MTが選べるのがマツダらしい。

 この6MTのシフトフィールは「しっとり」という表現がピッタリ。少々ラフにギアチェンジしてもギクシャク感ゼロで6速1000回転というイジメのようなことをしても加速してくれる懐の深さもある。

 ジェントルながら4000回転を超えたあたりで音が官能的に豹変。環境エンジンを一段低いギアで引っ張って気持ちよく走る背徳感も最高!

(TEXT:編集部・市原信幸)

スズキ スイフト ハイブリッドMX(192万2800円/5MT)

スズキ スイフト(ハイブリッドMX) 全長3860×全幅1695×全高1500mm、WB2450mm、車重920kg。直3、1.2L・MHEV(エンジン82ps/11.0kgm+モーター3.1ps/6.1kgm)、WLTCモード燃費25.4km/L。駆動方式FF
スズキ スイフト(ハイブリッドMX) 全長3860×全幅1695×全高1500mm、WB2450mm、車重920kg。直3、1.2L・MHEV(エンジン82ps/11.0kgm+モーター3.1ps/6.1kgm)、WLTCモード燃費25.4km/L。駆動方式FF

 現行スイフトのMTモデルは、スポーティさを狙ったクルマではありません。マイルドハイブリッドを採用しているとはいえ、シフトフィーリングやクラッチペダルのタッチなど、当然ながら“普通の”実用車的な雰囲気です。

 しかし、この“普通さ”が非常に面白かったです。自分で変速して、エンジンパワーをフル活用しながら走っていると「クルマを運転しているぞー!」という原初的な楽しさを感じられました。クルマの楽しさはシンプルなモデルにこそ詰まっているな……と考えた一台でした。

(TEXT:編集部・望月健太郎)

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