レクサスが、2025年1月に「RC350」「RC300h」「RC300」、2025年6月に「IS500」「IS300」の生産終了を発表した。トヨタ・レクサスは電動化に本格的に舵を切り始めており、今後も影響を受ける純内燃機関車が出てくる可能性が高い。なかでも注目は、レクサスが誇るラグジュアリースポーツ「LC」の行方である。果たして、このモデルはどうなるのか?
文:ベストカーWeb編集部/写真:レクサス、ベストカー編集部
純ガソリンエンジン搭載モデルが続々と消えていく
5L V8自然吸気エンジンを積んだ「RC F」「IS500」、2L 直4ターボを搭載した「RC」「IS300」が、2025年11月をもって生産終了となることが明らかになった。
※なお「IS」のハイブリッドモデルについては、今後も販売継続との情報あり。
トヨタではすでに、マイナーチェンジを受けたカローラクロスやフルモデルチェンジを控えるRAV4で、純ガソリンエンジン仕様を廃止している。この動きはレクサスにも波及しており、ハイブリッドを搭載しないパワーユニットは今後ラインナップから淘汰される流れにあると言える。
もっとも、すべての内燃機関エンジンが姿を消すわけではなく、たとえばLBX MORIZO RRに搭載されている1.6L 直3ターボのように、カーボンニュートラル燃料への対応が可能なエンジンは生き残る可能性も残されている。
LC500の5L V8 NAが最後の砦……だがその未来は?
「RC F」「IS500」が生産終了となることで、5L V8自然吸気エンジンを搭載するモデルは「LC500」のみとなる。
LC500は、その高いパフォーマンスと官能的なサウンドに定評があり、ファンの間でも根強い人気を誇る。しかし、2017年の登場からすでに8年が経過しており、モデルとしての“古さ”を指摘する声もあるのが実情だ。
RCとISの生産終了時期が重なったことを考えると、LCもまた大排気量NAエンジンを搭載する現行モデルから順次、生産終了となる可能性は否定できない。
今回の動きには、単なる電動化シフトだけでなく、次期型の登場が関係しているとも見られている。
LCの終焉=次期モデル登場のカウントダウンか?
レクサスの高級スポーツクーペであるLCとRCについて、ベストカーが独自に掴んでいる情報では、次期型ではこの2車種が統合されて1モデルになり、新型スープラの兄弟車的存在として登場するという。スープラは本格スポーツ、レクサスはラグジュアリースポーツを目指す。
そのコンセプトは「高級感を併せ持つ正統派スポーツクーペ」であり、すでに開発は着実に進行中。次期型に搭載されるパワートレーンは、新型スープラと同じ、新開発の2LターボHEVが搭載されるとの情報だ。
この“LC+RC統合モデル”の登場は2026年秋以降と予想されており、RCの生産終了が発表された今、LCも年内に生産終了を発表する可能性が高いと考えられる。
なお、生産終了が発表される際には、RCやISと同様、LCの最終モデルにふさわしい特別感のある仕様が設定されることになるだろう。









コメント
コメントの使い方