コンビニやカフェで何気なく使っている二次元コードだが、これって超大手の自動車サプライヤーが発明したってご存知だろうか？ その名は「デンソー」（現デンソーウェーブ）。実は「QRコード」という呼び名も、彼らの登録商標なのよ！
文：ベストカーWeb編集部／写真：東京都交通局、Adobestock（トビラ写真=Koonsiri@Adobestock）
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クルマ屋さんがバーコードを再発明！
QRコードは1994年、日本の自動車部品メーカー・デンソーの技術者、原昌宏さんによって開発された二次元コードだ。当時、一次元バーコードは英数字約20文字までしか情報を記録できず、しかも漢字が使えないという課題があった。原さんはこれに目をつけ、縦横両方向に情報を詰め込めるコードの開発を決意した。
原さんが考案したのは、コードの隅に特徴的な“ファインダパターン”を配置することで、機械がコードの位置や向きを高速かつ正確に読み取る仕組み。しかも、白と黒の比率が1:1:3:1:1という黄金比率を採用し、どの角度から読み取っても読み取り機が誤認識しにくいデザインとした。
その結果、従来のバーコードと比べ、およそ200倍もの情報量を、同じ読み取り時間で記録できるようになったのだ。
「QRコード」はデンソーウェーブの商標！
デンソーは、QRコードの基本特許を誰でも無料で使えるようにし、世界中に広がる道を自ら切り開いた。そして特許期間終了後も、「QRコード」という呼び名自体を商標登録し、活用企業には“利用時に「QRコード」はデンソー（現デンソーウェーブ）の登録商標です”と明記するよう依頼。
これによって、世界中のカタログやパンフレットに「デンソー」の社名が記されるようになり、技術力とブランド力をさりげなくアピールする宣伝効果を得ているというわけ。
ちなみに、「QR」は“Quick Response（クイックレスポンス）”の頭文字。小さなクルマ業界の研究室から生まれた技術が、今や我々の暮らしになくてはならないインフラになったというわけである。
このQRコード、最近はますます利用範囲が広がっている。例えば、東京都交通局では地下鉄のドア部分にQRコードを貼り付けており、これにより車両ドアの位置や動作状況を自動的に管理・記録する取り組みが行われている。まさか地下鉄のドアにも使われているとは、QRコードの進化おそるべし！
コメント
コメントの使い方これ私の県の免許更新の予約でも使われいたが、どうやら含まれている情報は「予約番号」のみ……（うまく読み取れない場合は、手で予約番号入力してください）
なら、たんなるバーコードでいいやろ。
数字も表記してあるバーコードのほうが使い勝手がいいと思うんだが……。
ＩＣ免許証でもそうだが「なんか最新のものをつかうとかっこいい！」的な思考で意味もなく使用していないか？