家族で乗るミニバンを選ぶ際、広さや使い勝手だけでなく、維持費の安さも外せないポイントです。なかでも自動車保険料は、毎年確実にかかるコスト。そこで今回は、人気ミニバンの型落ちモデルで保険料の比較をしてみました。30代の子育て世代夫婦が日常使いすることを想定した保険シミュレーションで、保険コストが最も安いクルマはどれなのでしょうか。
文:佐々木 亘/画像:トヨタ
【画像ギャラリー】中古車選ぶなら保険も安い方が良くない? 人気中古ミニバンで一番保険が安いモデルはコレ(23枚)画像ギャラリー超人気のミドルサイズミニバンで保険料比較(トヨタ ノア・ヴォクシー/日産 セレナ/ホンダ ステップワゴン)
ファミリーユースのド定番であるミドルサイズミニバン。3列シートで室内も広く、子育て世帯に特に人気のカテゴリー。ノア・ヴォクシー、セレナ、ステップワゴンの3モデルで、年間保険料を比較してみたら、保険料には結構大きな差がありました。
保険料算出にあたり、保険の加入は「20等級・35歳以上補償・ゴールド免許・通勤通学使用・本人夫婦限定」とし、補償範囲は「対人対物無制限・人身傷害3000万円・車両保険一般条件(免責0-10))としています。ミドルサイズミニバンは、車両保険価額250万円で計算しています。
セレナ(C27型)は、年間保険料は約7万5000円です。ステップワゴン(RP型)は、年間保険料が約7万2000円と、セレナより安くなりました。ノア・ヴォクシー(ZRR80型)は同条件で最も保険料が安く、年間約6万8000円となっています。
ノア・ヴォクシーの保険料が低い理由は、対物保険の保険料率が他の2台に比べて低くなっているためです。ライバル関係にあるこの3モデルでは、圧倒的にノア・ヴォクシーの保険コストが低いことがわかりました。
キングオブミニバンの兄弟で保険料に差はあるの?(トヨタ アルファード/ヴェルファイア)
ゆとりある移動が魅力のラージサイズミニバン。高級感もあり、所有満足度は高いものの、気になるのは高い維持費。人気のアルファード・ヴェルファイアの保険料に差は生まれるのか、見ていきましょう。
保険の加入条件は、ミドルサイズミニバンと同様。車両保険価額は350万円に設定しました。
アルファード(AGH30系)は年間保険料も約10万円と、ミドルクラスのミニバンと比べて高額になっています。ではヴェルファイアはというと、同一型式になるため保険料は同額。同一型式の兄弟車で、保険料に差は生まれません。
保険料を考えた中古車購入では、アルファード・ヴェルファイアを好みの顔つきで選べばいいという結論になりました。
経済性抜群のコンパクトサイズミニバンはどうよ(トヨタ シエンタ/トヨタ フリード)
取り回しの良さと必要十分な室内空間で人気のコンパクトミニバン。車両本体価格はもちろん保険料もコンパクトで、維持費を抑えたい家庭にはうってつけです。
それでは、コンパクトサイズミニバンの代表ともいえる、シエンタとフリードの年間保険料を比較してみましょう。保険の加入条件はミドルサイズミニバンと同様。車両保険価額は150万円に設定しました。
シエンタ(NSP170型)の年間保険料は約6万6000円、対するフリード(GB5/6型)は年間保険料が約7万2000円と、やや高めです。
強烈なライバル関係の両者。中古車価格もほとんど横並びですが、保険料ではシエンタの方がお得ということがわかりました。シエンタの保険料が安い理由は、車両保険料率がフリードよりも低くなっているためです。車両保険を付帯する場合には、シエンタのお得さが際立ちます。
今回の比較で見えてきたのは、必ずしも「同じサイズの車=保険料が同じ」とは限らないということです。中古車を選ぶなら保険料もセットで比較するのが最近の賢い買い方。家計にやさしいクルマ選びの第一歩を、保険比較で踏み出しましょう。


























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