本格的なミッドシップレイアウトかつオープンエアモータリングを楽しむことができ、さらに軽自動車初の6速MTを搭載したことでも話題を集めたホンダ S660。そんなS660には「S660 ネオクラシック」という全く異なるスタイルを持つ仕様が存在していたのをご存知だろうか。
文:小鮒 康一/画像:ホンダ、ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】Nコロ・エスロク・エスハチから続く伝統スタイル!? ホンダの軽こそクラシックスタイルでしょ!! (18枚)画像ギャラリーオートサロンでの反響を受けて市販化されたモデル
S660 ネオクラシックの発端は2016年に開催された東京オートサロンに、ホンダの用品などを手掛けるホンダアクセスが「N lab.(エヌラボ)」名義で発表したコンセプトモデルだった。
当時はあくまでコンセプトモデルであり、かつてのS800などを彷彿とさせるレトロなクーペスタイルと、現代的なメカニズムを持っていたことで「ネオクラシック コンセプト」という名前が付けられていたのだが、あまりの反響の大きさによって市販化が決定したのである。
とはいえ当時展示された車両はあくまでコンセプトモデルであり、デザインのバランスを最適化するためにフレームなどにも加工を行ったものだったとのことで、コンセプトモデルのイメージを踏襲ながらもパネル交換のみでスタイルを実現するために多くの困難があったようだ。
キットは純正アクセサリーを扱うホンダアクセスから!
そんな紆余曲折を経て、2018年8月に発表された市販モデルは、基本骨格とドア、Aピラー、ルーフトップ、ガラス以外の外板部品はほぼすべてFRP製のパネルに置き換えるという大掛かりなもので、コンプリートカーではなく、あくまで着せ替えのボディキットとしてリリースされた。
そのためボディキットだけで132万円と高額で、取り付け費や塗装費は別。そして当然ベースとなる車両も必要で、取り付け作業ができるのも限られた店舗のみとハードルはかなり高かったが、その唯一無二のスタイルはプライスレスと言えるものだったのだ。
残念ながらこのS660 ネオクラシックのボディキットは2021年5月末を持って受注が終了しており、新規で注文をすることは叶わないが、極稀に中古車として出てくることもあるので、気になる人は根気強く中古車チェックをすることをオススメしたい。
なお、新規の注文は終了しているが、補修部品の保持期間は販売終了後6年までとアナウンスされているため、2027年5月までは安心できそうで、これも純正用品を扱っているホンダアクセスがリリースしたという点が効いていると言えるだろう。




















コメント
コメントの使い方むかーし、ユーノスロードスターでこの手のキットに手を出したら大変な目にあいました
カスタムショップがいい加減で車も金も返ってこなくて同じような被害にあっている人は私以外にも居ました
車は何とか取り返しましたが中途半端にカスタムが中断されていて散々でした
信頼性のあるショップかよーーく吟味してください
これ、面白いと思うんですよ。なぜならS660のカスタム業界は当時かなり盛り上がってて、
50万以上注ぎ込むのは普通、全部で100万以上使ってる人もザラに居る界隈でしたからね。
ですからコレも、もっと売れると思ってたんですが微妙でしたね。重くなるのは他エアロも同じだし・・・デザインでしょうか