新型エルグランドにも搭載!! 第3世代に進化したe-POWER!! 日産復活の起爆剤となるか!?

駆動ユニットの一体化&小型化で振動、騒音低減

直列3気筒1.5Lは従来型同様だが、ボア×ストロークは異なり、ロングストローク化。また可変圧縮比機構は廃止して高圧縮比化。発電用に特化した特性とした
直列3気筒1.5Lは従来型同様だが、ボア×ストロークは異なり、ロングストローク化。また可変圧縮比機構は廃止して高圧縮比化。発電用に特化した特性とした

 駆動ユニット側では発電機、モーター、インバーター、減速機、増速機を一体化した「5in1」構造としたことで小型化を実現するとともに伝達系の最適化と精度を向上。さらにユニット本体の剛性が高まり、車体との振動共振点を最適化することができたという。

 欧州仕様のキャシュカイで新旧e-POWERの比較試乗をしたのだが、その差は歴然だった。

 走り始めると、エンジンの存在感が圧倒的に薄くなったことがわかる。

 街なかでの信号待ちからの発進を想定した加速をすると、従来型では車速に伴いエンジンの音や振動が比例して大きくなる(それでも充分静か)のだが、新型に乗り換えるとほぼエンジンの存在を感じない。

 もちろんドライバビリティにネガはない。モーターがスルスルスルと滑らかに淀みなくクルマを加速させていく。

 フル加速を試すとさすがにエンジンが回転を高めるのを音や振動で感じはするが、従来型が「10」だとすれば新型は「3」レベル。けっして大げさではない。それほどエンジンが存在感を消しているのだ。

 加速性能に新旧目立った違いは感じなかった。地点を定めて中間加速を試したのだが、到達速度は両車ほぼ同じだったし、加速感にも差異はなかった。

*   *   *

 今回の試乗では燃費は確認できなかったが、日産によれば高速燃費で15%、モード燃費で9%引き上げられるとのこと。

 2026年度に登場する新型エルグランドの走りを支える新パワーユニットに期待したい。

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