ジムニーノマドの登場によって、最近ふたたび話題にあがるようになった(?)エスクードノマド。その派生元であるエスクードは4代目まで発売したものの、2024年に終売となっている。でもこの4代目も終盤で登場したハイブリッドモデルが地味にスゴかったのだ!!
文:小鮒 康一/画像:スズキ
【画像ギャラリー】じつはスズキノマド・ジ・オリジン!! 最後は欧州仕込みのコンパクトクロスオーバーの風格で引退!? エスクードハイブリッド狙うならプレミア化する前に!(13枚)画像ギャラリー国内ブランド車としては稀有なストロングハイブリッド
1988年に初代モデルが登場し、ライトクロカンの元祖としても知られるスズキ エスクード。最近ではジムニーの5ドアモデルにノマドのサブネームが与えられたことで、初代に存在していたエスクードノマドを思い出した人もおられるのではないだろうか。
最終モデルとなった4代目は2015年に登場。それまでのラダーフレームを採用したものから、完全なモノコックボディへと移行し、クロスオーバーSUVへと変貌を遂げている。そのため、3代目モデルがしばらく併売されてもいたのだ。
そんな4代目エスクードは、デビュー当初は1.6Lの純ガソリンエンジンを搭載するモデルだったのだが、最終的にはストロングハイブリッド専用車となった。このハイブリッドモデルが実は非常に魅力的なものだったのだ。
ストロングハイブリッドと6速AMTがベストマッチ!?
デビュー当初は1.6LのNAエンジンと6速ATのパワートレーンでスタートした4代目エスクードだが、2017年7月にのちにスイフトスポーツにも搭載された(チューニングは異なる)1.4Lターボエンジンを追加。2018年10月には1.4Lターボのみのラインナップとなった。
その後、2021年秋には日本での販売が一旦終了となり、このまま終売かと思われたが、翌年4月にストロングハイブリッドシステムを搭載して販売を再開したのである。
このハイブリッドモデルでは、1.5Lのガソリンエンジンにハイブリッドシステムを組み合わせたもので、一定の条件下ではEV走行も可能なストロングハイブリッド。そしてスズキとしては初となる回生協調ブレーキや、後退時のEV走行も可能としたものとなっていた。
組み合わされるトランスミッションは、AT免許でも運転可能なシングルクラッチのロボタイズドMTである6速AGSが用意され、定評のある4WDシステム「ALLGRIP」はそのままという個性的なもの。
欧州仕込みのナイスなSUVは250万円台で買えちゃう!?
というのも、もともと4代目エスクードはハンガリーで生産されたモデルを日本へ輸入して販売するという形がとられており、欧州車テイストの強いものとなっていた。
それはハイブリッドモデルとなっても変わることはなく、日本車なのに欧州コンパクトクロスオーバーSUVのような走りが楽しめる稀有な仕上がりとなっていたのである。
ただこのエスクードハイブリッドは、2023年末で輸入が終了しており、1年半ほどしか販売されていない。とはいえ特に中古車市場でプレミア化がなされているワケでもなく、2025年7月時点では総額250万円ほどの予算があれば走行距離2万km台未満のものが狙えてしまう(新車価格は297万円)のも魅力的ではないだろうか。
















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