日本では高速バスなどでも使われているスカニアだが、やはりもっとも著名なのは大型トラックだろう。北欧ならではの楚々とした美しい車体に、充実の装備類と高い快適性を誇る新型スカニア スーパーを大音安弘氏が試乗レポートする!!
※本稿は2025年6月のものです
文:大音安弘/写真:茂呂幸正
初出:『ベストカー』2025年7月10日号
13000ccの直6ターボに試乗!?
2023年秋に導入されたばかりの新型スカニアスーパーにクローズドコースで試乗することに。なんと13Lの直6ターボ車だ。
そのスタイリングは北欧テイストが光る美しさで、見惚れてしまうほどカッコいい。車内は充実の装備と高い快適性が自慢。厚みのあるマットレスを備えた広いベッドスペースや充実した収納、男性でも立てるゆとりの室内高など、まるでキャンピングカーだ。
試乗コースは、PEC東京のハンドリングトラック。S字や急な下り坂、カルーセルと呼ばれる大型コーナーもある。しかも幸運なことに(?)、1台しかないトレーラー付き車両が割り当てられた。
大型車に乗り慣れない筆者は不安MAXとなったが、それも杞憂に終わった。驚くほど運転がしやすいのだ。ドライビングポジションや運転の感覚は、まるでワンボックスを操っているようなもの。
利きのいいフットブレーキこそ慣れが必要だが、大きめのステアリングも操作しやすく、すぐに運転が楽しくなってきた。
もちろんトレーラーの軌跡には注意が必要だが、ドアミラーの視認性もよく、コースから逸脱することなく、無事完走。乗り心地も抜群だった。
プロドライバーがスカニアに乗りたがる理由は、ドライバーファーストのクルマ作りにあると納得。プロの道具は、やはり凄い。









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