スバルの軽商用車として、1961年の登場以来、現在もラインナップされ続けているサンバー。スバルオリジナルモデル時代はリアエンジンというレイアウトから「農道のポルシェ」とも呼ばれた。しかしサンバーにはトラック以外のボディタイプも多く存在しており、幅広いバリエーションを持っていた。今回はそんなサンバーのバリエーションを振り返ってみたい。
文:小鮒 康一/画像:スバル、ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】トラックにワゴンにバンに…… トライやトライディアス クラシック!? いったいいくつあるんだサンバーシリーズ!(12枚)画像ギャラリースバル360をルーツに持つサンバー
スバルの軽といえばスバル初の四輪車であるスバル360が知られるところだが、サンバーはそのスバル360のメカニズムを踏襲しており、リアエンジンになったのもそのことが大きな要因となっている。
初代サンバーは1961年2月にトラックが先行でデビューし、同年9月にはライトバンが追加される。一見するとスライドドアを持っているようにも見えるが、ヒンジドアとなっている。フロントドアがリアヒンジであり、Bピラーの前後ドアにヒンジを持つ仕様となっていた。
その後もトラックとバンで2種類のボディタイプを維持していたサンバーだったが、4代目でバンモデルには「サンバートライ」の名が与えられる。そして1987年9月のマイナーチェンジでサンバートライは常用ユースにも供されるモデルとなって、商用モデルの方は「サンバーバン」となったのであった。
さらに派生も増えてまるで大家族!
このサンバートライは5代目のときに「サンバートライディアス」となるが、1999年10月には正式に乗用の5ナンバーを与えられた「サンバーディアスワゴン クラシック」にトラック、バン、ワゴンと3つのバリエーションが追加された。
その後も軽唯一のリアエンジン、4輪独立サスペンション、4気筒エンジンを搭載したモデルとして存在していたサンバーだったが、スバルが軽自動車の開発・生産から撤退することとなり、2012年2月末で生産を終了。同年4月からはダイハツ ハイゼットのOEMモデルとして新たなスタートを切ることとなった。
このOEMモデルとなったことで生まれたのが、2012年4月登場のサンバートラックのキャブ部分を拡大した「サンバートラック グランドキャブ」や、2012年7月に追加された「サンバー オープンデッキ」である。
これまでのサンバーになかったバリエーションまでラインナップされたことがOEMモデルになった最大の利点といえるかもしれない。














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