エアコン関連の修理費用の目安

エアコンが臭かったり、風が弱くなった場合はエバポレーターが原因。エキスパンションバルブで低温・低圧にされた霧状冷媒を大量に気化し、ファンにより送られる車室内の暖かい空気がエバポレーターを通過することによって冷却し、室内を冷房化します。
暖かい空気がエバポレーターフィンに当たり、露点温度以下に冷却されると空気中の水分が凝縮し、エバポレーターフィンに水滴が付着する。この結果、車室内の湿気をとることができます。
このエバポレーターが壊れた場合、交換費用は約5万~10万円。洗浄も行ってくれるが1回1万円以上かかります。小さい子供がいて、カビや細菌が気になる人はフィルター交換とともに年に2回のエバポレーターの洗浄をおススメします。
コンプレッサーが焼き付いてしまった場合、冷媒とともに削られ落ちた金属カスなどの不純物が冷却回路内の隅々までに回ってしまうため、冷却回路を構成するパーツを総入れ替えする必要が出てきます。車種にもよるが、約10万~30万円という高額の修理代がかかることも覚悟しておきたい。
■エアコンの修理費用目安(工賃込み)
・エアコンガス補充/約8000~1万円(R-134a)、約3万~5万円(R-1234yf)
・ガス漏れ修理/約2万~3万円
・エアコンコンプレッサー交換/約5万~10万円
・ファンモーター/約4万~5万円
・エバポレーター交換/約5万~10万円
・エキスパンションバルブ交換/約2万円
・エアコンフィルター交換/約4000~6000円(年1回交換)
・サーモスタット交換/約1万円
※価格は車種によって異なりますので目安としてください
■修理費用例
・軽自動車(例:N-BOX):コンプレッサー交換+ガス補充=約6万6000円、電装系の故障も併発
・国産ミニバン(例:ノア):コンプレッサー+パイプ交換=約10万円、高圧パイプの腐食あり
・輸入車(例:メルセデスCクラス):コンプレッサー+センサー交換=約20万円以上、部品代が高額
・旧型車(10年以上前):ガス漏れ+パッキン修理=3万円〜8万円、年式や部品の有無に依存
※価格は個体によって異なりますので目安としてください
またエアコン漏れ止め剤も用意する大手量販店もあり、7000円前後となっています。
予防がカギ! エアコン不調を防ぐ方法とは?
エアコン不調を未然に防ぐには、定期的なメンテナンスが不可欠です。以下がオススメの対策です。
・1年に1回は冷媒ガスのチェック
・エアコンフィルターは半年~1年で交換
・夏前・冬前にコンプレッサー作動を確認
・カーエアコン用添加剤の使用(信頼できる製品を)
・長期放置は避け、定期的にエアコンを作動させる
編集部まとめ
夏本番になるとエアコン修理が急増し、予約が取りにくくなる傾向があります。「エアコンがぬるい」と感じた時点で、放置せずに早めの対応を。
費用は原因次第で大きく変動するため、まずは信頼できる工場での点検が第一歩。快適ドライブのためにも“冷房の健康診断”は怠らずに!
コメント
コメントの使い方コンプレッサー交換の場合、部品メーカーからエキスパンションバルブにドライヤ(場合によってはコンデンサーAssy)やエアコンパイプも同時交換しないと保証対象外になるので軽自動車でも10万円〜という印象