2023年に登場した現行型アルファード。確かにカッコいいし、高級ミニバンとして必要十分以上の価値があるのだが、人気がありすぎて注文はできないし、高すぎる。アル/ヴェルが500万円くらいで手に入った、あの頃が懐かしい。高級ミニバンに乗ろうとすれば、今や700万円以上を覚悟しなければならないが、かつてのように500万円で乗れないものだろうか。その願い、グランエースが叶えてくれるぞ。
文:佐々木 亘/画像:トヨタ、ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】サイズはアル/ヴェル超え!? 高級ミニバンどころか超巨大なプレミアムワゴン! 他人と被りたくない人必見!?(19枚)画像ギャラリーアルヴェルは高いし買えないのよね
かつては黒塗りのセダンがVIPの移動車だったが、今はミニバンがその役割を担うことが多い。特にアルファードのエグゼクティブラウンジは、860万円~1065万円という高価格帯のミニバンとして、ショーファーの性能を極め、VIPからも高い支持を得ている。
ただ、このアルファードの価格は一般庶民にとって、ちょっと手が出ないレベルまで到達してしまっているのも事実。さらに、注文を入れるにはディーラーでの超激戦を制しなければならないとなると、アルファードに乗るのは、夢のまた夢だろう。
そんなあなたに、アルファードと同等、いやそれ以上のくつろぎの移動時間が得られるクルマを紹介したい。なんと新車アルファードの半額で、極上の快適空間が手に入るのだ。このチャンスは今しかないぞ。
5m超のフルサイズワゴンはいかが?
アルヴェルをしぶしぶ諦めた皆さんに検討してほしいのが、グランエースだ。2019年に登場し、2024年に生産終了を迎えたグランエースは、5年落ちという中古車として非常においしい時期に入っている。特にこの年式は、事業者の節税にとって有利に働く。
グランエースは、H300系ハイエースをベースにした、全長5m超のフルサイズミニバンだ。ただ、見た目も中身もハイエースとは大きく異なる。
エクステリアにはメッキパーツが数多くあしらわれ、ボディサイズは全長5300×全幅1970×全高1990mmとド迫力。それでも最小回転半径は5.6mに抑えられているのはハイエースの血筋。ボディサイズの割に、取り回しは悪くないのだ。
乗車定員は6名か8名の2通り。6人乗りは3列シート、8人乗りはなんと4列シートになる。2列目には、最上級の座り心地を実現する、エグゼクティブパワーシートを標準装備。コンソールボックスやシートバックポケットなド各所に木目調パネルが使われており、高級車としてしっかりとしている。
フロントガラスには高遮音性ガラスを使用していて、パワフルな2.8Lのディーゼルターボエンジンの音や振動は、ほとんど気にならない。2.7トン超えの巨体を動かす動力性能にも不満は無いのだ。
HEVは無いもののノア・ヴォクシーと同等の金額で最上級の移動空間が手に入る
グランエースにはハイブリッドが用意されていないのが玉に瑕だが、ガソリンのアルファードを検討していたなら、ここもクリア。あとは気になるお値段だが、400万円を切るレベルから中古車市場へ出ている。
メインとなっているのは2020年式で、10万キロ前後を走った個体が400万円台の中盤、5万キロ前後だと550万円くらいが相場だ。走行距離の多さに閉口しそうになるが、そこはベースがハイエースだから安心してほしい。10万キロ超もグランエースにとってはまだまだのレベル。メンテナンスさえしっかりとしておけば、30万キロの走行も夢ではない。
広さや快適性は、アルヴェルを凌ぐグランエース。高級ミニバンを探している人は、検討車種の1つに加えてみてほしい。






















コメント
コメントの使い方JPNタクシーやコースターに類する「プロ用のギア」と捉えるべきクルマ(そんな論調で記述されたカタログにも表れている)。
アルファード/ヴェルファイアのオルタナティブになれるかの如く勧めないで欲しい。