収穫後に備蓄されていた「古古古米」が市場に流通しつつある。味については、風味が損なわれているという意見もあれば、なかなかイケるという意見もある。では、「古古古米」と同時期の2021年に登場したスバル WRX S4の味はどうだ!?
※本稿は2025年6月のものです
文:片岡英明/写真:奥隅圭之、スバル
初出:『ベストカー』2025年7月26日号
※中古相場は荻原文博氏調べ
スバル WRX S4(2021年11月デビュー)447万7000~502万7000円
●デビュー時の印象
ご存知、パワフルな2.4Lの水平対向4気筒DOHCターボを積む高性能4WDスポーツセダンだ。かつてのWRX STIのような6速MTの醍醐味はないものの、苦労なく痛快な加速を楽しむことができる。ハンドリングも刺激的で、気持ちいい、のひと言だ。
●現在の味&評価
2024年12月、WRX S4は年次改良ともいえる一部改良を実施している。リーダー役のSTIスポーツR EXはアルミホイールを切削光輝タイプからブラック塗装に変更した。また、ボルドー/ブラックのレザーシートの配色を変え、インテリアデザインに一体感を持たせている。
ボディカラーのラインナップも見直した。新たにギャラクシーパープル・パールを設定するなど、8色展開としている。
それ以上に大きな進化が、運転支援システムの進化だ。ドライバーモニタリングシステムとドライバー異常時対応システムの連携を強化するとともにアイサイトの車線中央維持制御と先行車追従操舵制御についても改良した。
走りのポテンシャルは高い。エンジンはパワフルだし、8速CVTは多段AT並みにレスポンス鋭い変速を実現している。超クイックで、気持ちよく曲がるハンドリングにも磨きがかけられている。ウエット路面でもコントロールできる領域は広く、楽しい。
また、アイサイトも前走車への追従やレーンキープなどの精度がグッと高められた。
●2022年式の中古車相場:約249万〜429万円
●スバル WRX S4採点チェック(登場時→現在)
・パワーユニット:9点→9点
・ハンドリング:10点→10点
・乗り心地:7点→7点
・運転支援機能:9点→10点
・コスパ:9点→9点
★総評:ウマさジワリとアップ!
●スバル WRX S4 STIスポーツ Rブラックリミテッド
・全長×全幅×全高:4670×1825×1465mm
・ホイールベース:2675mm
・車両重量:1610kg
・エンジン:水平対向4 DOHCターボ 2387cc
・最高出力:275ps/5600rpm
・最大トルク:38.2kgm/2000-4800rpm
・モーター最高出力:―
・モーター最大トルク:―
・トランスミッション:CVT

















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