初代登場以来、BEVの先駆者的存在として販売が続けられている日産 リーフ。2025年6月に3代目となる新型リーフがお披露目された。初代、2代目と見慣れた5ドアハッチバックからクロスオーバーへと一新。新時代を予感させる鮮烈なスタイルだ!!
※本稿は2025年6月のものです
文:ベストカー編集部/写真:日産、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年7月26日号
BEVのパイオニアが第3世代へと進化
●3代目日産 リーフのポイント
・温度調整システムを備えた水冷式リチウムイオンバッテリーを採用
・パワーユニットは新開発。モーター、インバーター、減速機を一体化
・14分の急速充電で最大250km走行可能
・ナビと連動してバッテリー温度をマネージする
2025年6月17日、日産が第3世代となるリーフをグローバルに向け発表した。初代モデル登場以降、15年間で約70万台を世界で販売してきたリーフ。同一車名で3世代EVを続けた例は、世界でもほかにない。
第3世代へと進化した新型リーフ。目指したのは、革新的なスタイリングと先進の技術を備えながら、誰もが快適に扱える、新たなEVのスタンダードだ。
初代、二代目と続いた5ドアハッチバックスタイルから、アリアの弟分といった雰囲気のクロスオーバースタイルへと刷新。効率至上主義が貫かれた外観は、北米・日本仕様でCd値0.26、専用タイヤやドアミラーが採用される欧州仕様では0.25という優れた空力性能を持つ。
CMF-EVプラットフォームに搭載されるバッテリーは、エネルギー密度、急速充電性能が引き上げられ、150kWの急速充電器を使えば、わずか14分の充電で最大250kmの走行が可能になるという。
バッテリーは容量52kWhと75kWhの二種を用意。75kWhバッテリー搭載グレードの最大航続距離は600km以上を誇る。
充実度は走りだけじゃない
また新型リーフでは、クルマ全体の冷熱システムを一括制御する、新たなエネルギーマネジメントシステムを採用。
普通充電時に車載充電器が発する熱を利用してバッテリーを温め、寒冷時の回生性能を上げたり、バッテリーの熱をエアコンに活用するなど、発生する熱を有効活用することで高効率化を実現した。
さらにナビと連動することで走行ルートの負荷に応じてバッテリー温度を最適化する、ナビリンクバッテリーコンディショニングも採用された。
パワーユニットはモーター、減速機、インバータが一体化された3in1のものを搭載。出力は52kWhグレードが174hp/35.2kgm、75kWhグレードが214hp/36.2kgm。
前走車が減速するとなめらかにブレーキをかけ停止まで制御する新技術「インテリジェントディスタンスコントロール」の採用と併せ、スムーズで快適な走行を提供してくれる。
電子調光技術によりガラスの透明度をボタンひとつで調整できる調光パノラミックガラスルーフなど、すべてに先進性を感じさせる新型リーフ。発売は北米が2025年秋、日本は2025年内発売予定となっている。
搭載パワートレーンは新開発の3 in 1構造
搭載するパワートレーンは、モーター、インバーター、減速機が一体化された3 in 1構造のもの。モジュール化することで容量を10%削減しつつ、モーター最大トルクは4%向上。
日産独自のモーター制御技術により静粛性の向上とスムーズな走りを実現した。新たに採用された高剛性モーターマウントはモーターの振動を従来比で75%低減。車内の静粛性にも貢献する。




























コメント
コメントの使い方登場が遅すぎましたね。三年前ならもう少しインパクトがあったかもせれませんが。内容もすべてが中途半端な気がします。性能や機能に突出した売りが欲しい。