スーパーハイトワゴン以外の軽自動車って実際のとこどうよ? スライドドアだけがすべてじゃない!? それぞれのメリット・デメリット大公開

スーパーハイトワゴン以外の軽自動車って実際のとこどうよ? スライドドアだけがすべてじゃない!? それぞれのメリット・デメリット大公開

 軽自動車は全高1700mmを超えるスーパーハイトワゴンに人気が集中している。そうなるとさらに購入者が増えるのが人の常。しかし軽自動車はスーパーハイトが全てではない。全高1700mm以下のハイトワゴンもオススメなのだ!!

※本稿は2025年6月のものです
文:渡辺陽一郎、ベストカー編集部/写真:奥隅圭之、スズキ、ダイハツ、ホンダ
初出:『ベストカー』2025年7月26日号

【画像ギャラリー】家族構成や使いかたで検討を!! 意外とバラエティ豊かでよりどりみどり!?な魅力的軽自動車!(50枚)画像ギャラリー

まずはハイトワゴンから検討が得策

子育て世代やお年寄りには便利なスライドドアだが、車重増加や価格アップなどのデメリットもある
子育て世代やお年寄りには便利なスライドドアだが、車重増加や価格アップなどのデメリットもある

 新型ムーヴは全高を1700mm未満に抑えながらスライドドアを装着するのがポイントだ。2022年に発売されたムーヴキャンバスは、女性を意識した個性的な外観ながらも2024年度に1カ月平均で5293台を販売しており、スライドドアのニーズは大きい。

 ハイトワゴンは必要充分な居住性と積載性を備え、低燃費で価格は割安だ。軽自動車を買う時は、まずハイトワゴンを検討する。そのうえで車内の広さに不満を感じたら、選択肢をスーパーハイトワゴンに広げると合理的だ。

 従来スライドドアの装着を前提にすると、ハイトワゴンは外観の個性的なムーヴキャンバスとワゴンRスマイルのみだったが、新型ムーヴも加わった。

スライドドアにばかり気が行ってない?

2025年6月登場の7代目ダイハツ ムーヴ。全高を1700mm未満に抑えながらスライドドアを採用
2025年6月登場の7代目ダイハツ ムーヴ。全高を1700mm未満に抑えながらスライドドアを採用

 だがスライドドアのニーズも慎重に判断したい。子どもや高齢者のいる家庭では、便利で安全に使えるが、後席に乗車する機会が少ないと必須機能ではない。

 クルマに乗り慣れた人は「スイングドアのほうが素早く乗降できる」という。しかもスイングドアはボディが軽く走りや燃費に有利で価格も安い。加えて外観デザインの自由度も高く、たとえばハスラーは横開きドアだから、外観をカッコイイSUV風に仕上げられた。

 したがって天井の高さとドアの形状に対するニーズは客観的に判断したい。今後はボディの軽さを生かして、走行性能を高めたり低燃費を追求する新しいハイトワゴンが求められている。

意外と注目のSUV系軽自動車

スズキ ハスラー。SUVテイストが魅力的
スズキ ハスラー。SUVテイストが魅力的

 「スズキの販売店に聞くと、スライドドアが不要だというお客さんはワゴンRではなくハスラーを選ぶケースが多い」と渡辺陽一郎氏は言う。

 なるほど、デビューから8年を経たワゴンRよりも、SUVテイストのハスラーが魅力的ということだ。ダイハツならばタフトがそのポジションだ。最低地上高が180~190mmと高く、使い勝手もいい。(TEXT/ベストカー編集部)

ここも気になる!! セダン系軽自動車の評価は?

スズキ アルト。このように「もっと低い」という選択肢もある。全高が1550mm以下の軽自動車は立体駐車場を利用しやすいというメリットがある
スズキ アルト。このように「もっと低い」という選択肢もある。全高が1550mm以下の軽自動車は立体駐車場を利用しやすいというメリットがある

 全高が1550mm以下の立体駐車場を利用しやすい軽自動車は、低燃費と低価格を重視するアルトとミライース、背の高い車種とは異なる情緒を感じさせるN-ONE、アルトラパン、そしてコペンもある。

 アルトとミライースはビジネス用途が中心で、軽自動車の本質を突いた商品だから今後も存続するだろう。特にアルトのマイルドハイブリッドはWLTCモード燃費が27.7km/Lだ。N-ONEやアルトラパンはハイト系に押され売れ行きを低迷させている。

ハイトワゴン軽最終評価 採点チェック(10点満点)
ハイトワゴン軽最終評価 採点チェック(10点満点)

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