2025年も前半が終了。ここで上半期の日本のスポーツカーについて振り返ってみる。日産 フェアレディZの受注再開は嬉しいニュースだが、トヨタ GRスープラとレクサス RC F、それに日産 GT-Rの生産終了という衝撃ニュースもあった。
※本稿は2025年6月のものです
文:渡辺陽一郎/写真:日産、トヨタ、レクサス、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年7月26日号
受注再開で普通に買える!! 日産 フェアレディZ
モデルライフ中の生産枠が埋まってもう新車で買えないのではと噂されていたZがめでたく受注再開!!
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現行フェアレディZの発売は2022年だが、この直後から納車が遅れて受注停止に陥った。その結果、転売も増えて、一時は現行フェアレディZの中古車価格が新車価格の1.5倍前後に上昇した。
ところが今は、日産の販売店によると「通常グレードは半年以内に納車可能です。NISMOも注文を受け付けています」という。もはや現行フェアレディZの中古車を高値で買う必要はなく、以前に比べて中古車価格が暴落した。
バージョンSTの新車価格は675万9500円で、中古車価格は560万~650万円程度だ。安価ではないが正常な状態になりつつある。
今後プレミア価格確実のファイナルモデル トヨタ GRスープラ&レクサス RC F
ファイナルモデルはGRスープラが1500万円、RC Fが1360万円。買える人がうらやましい!!
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車種の廃止は静かに行われることが多いが、GRスープラやRC Fのような趣味性の強い車種は別。メーカーと販社がその商品とユーザーに深い愛情を抱いていたことが示される。
購入できなくても、そのクルマとお別れして、新しい愛車との出会いを始められる。
間もなく18年の歴史に幕を下ろす 日産 GT-R
2025年3月に9月までの生産分のオーダーが埋まり、R35GT-Rの受注が終了。ついにこの時が来てしまった。
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2007年に登場したが、約18年間にわたりフルモデルチェンジしていない。特殊なスーパースポーツカーで、発売時点の価格は777万円だったが、今は最も安価なピュアエディションでも約2倍の1444万3000円だ。
2024年の国内1カ月平均登録台数は97台程度で、新型を開発しても利益を生み出すのは難しい。大幅な設計変更を要する衝突被害軽減ブレーキなども採用されず受注を終了した。



























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