いまやカーナビ代わりに使う人も多い「Googleマップ」。筆者もその一人だが、「そこ通らせる!?」というような極細道に案内されることもしばしばあり、冷や汗をかいた経験がある人は少なくないだろう。
そんな弱点を解消してくれそうな嬉しい機能が、今後搭載される見込みだという。Googleマップの最新事情をご紹介しよう。
文:吉川賢一/アイキャッチ画像:Adobe Stock_DenPhoto/写真:Adobe Stock、写真AC
【画像ギャラリー】もう「その道ムリ!」とは言わせない!Googleマップがついに神進化(5枚)画像ギャラリー便利だけど…「狭すぎる道」に案内されることも
スマートフォンの定番地図アプリ「Googleマップ」。無料で使えるうえに多機能なことから、いまや多くのユーザーにとって欠かせない存在となっている。クルマでのルートガイドはもちろん、電車やバス、徒歩や自転車など、あらゆる移動手段に対応し、利便性の高さは折り紙付きだ。
目的地の施設名や店舗名を直接入力すれば、そのままルート案内がスタート。近年はクルマのディスプレイオーディオと連携させることで、車内の大画面でナビゲーションを表示することもできるため、高額な純正カーナビを購入しなくても、手軽にルート案内を利用できるようになってきている。
筆者も、カーナビ非搭載のクルマに乗っていた際にはGoogleマップを頼ることが多かった。表示は3D描写が美しく、建物形状の再現度も高いため、一般的な車載ナビより視認性に優れていると感じる場面も少なくない。
一方で、Googleマップをカーナビとして使用するうえで、これまでユーザーを悩ませてきたのが「すれ違いも難しいほど狭い道に案内される」ケース。都市部の住宅街などでは、細い裏道に誘導されることがしばしばあり、とくに土地勘のないエリアでは、不安やストレスを感じる原因にもなっていた。
AI活用の「狭路回避機能」がついに実装!
どんなに便利でも、「その道ムリ!」となるような案内では、安心して使うことができないが、そんな課題を解決するために、Googleが新たに導入を進めているのが「狭路回避機能(Narrow Road Avoidance Feature)」だ。AI技術を活用して狭い道を自動で回避するというもので、ルート設定時により広い道路を優先して案内してくれるようになる。
Googleによると、この機能では衛星画像とストリートビューのなどの情報から、道路幅を推定することが可能となっており、クルマでのルートガイドの際は、アプリがより広い道路を優先して案内してくれるとのこと。衛星画像から地形や道路のレイアウトを学び、ストリートビューからは道路の種別や周囲の建物間距離、電柱や樹木、排水溝の位置などの詳細情報を読み取っており、これまで苦手とされていた立体交差や高架道路の識別精度も向上しているという。
2024年からは、まずGoogleマップの利用者が多いインドの一部都市で運用が始まっており、現地ではすでに一定の成果が出ているとのことだ。








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