「OEM車ながら独自デザインでその差を明確に」 日産・ラフェスタ ハイウェイスター
コンパクトサイズのロールーフモデルながら、開放感の高い室内や両側スライドドアを武器に、若いファミリー世代を中心に人気を獲得した初代ラフェスタ。
2011年6月にはドレスアップグレードの「ハイウェイスター」のみがモデルチェンジし、マツダ・プレマシーの兄弟車として生まれ変わった。
エクステリアは、全体のフォルムこそプレマシーのそれだが、ヘッドライトとフロントフェンダー以外は独自のデザインを採用。プレマシーの特徴であるドアのプレスラインも排し、OEM車ながらオリジナリティを高めている。
パワーユニットは2リッター直4でFFのみ直噴。グレードによってはアイドリングストップシステムも装着される。
また、2013年のマイナーチェンジでFFには新世代高効率直噴ガソリンエンジンと新世代高効率6AT、マツダで言うところのSKYACTIV-GとSKYACTIVE-DRIVEが搭載され、燃費性能が向上した。
ちなみに、標準モデルは「ラフェスタJOY」と改称して継続販売され、リーズナブルな価格と充実装備をウリに2012年いっぱいまでラインナップ。
ハイウェイスターに関しては、ベース車のプレマシーが2018年に生産終了されることに合わせて生産終了となった。
「存在感だけでなく走りも豪快な最上級ミニバン」 ホンダ・エリシオン

ホンダの新たなフラッグシップミニバンとして、2004年にデビューしたエリシオン。
開発コンセプトは「新世代プレミアム8シーター」で、独自の低床プラットフォームを採用。これにより、広さとスタイリングを両立し、3列すべてでゆとりある上質な空間を確保した。さらに、新プラットフォームは走りにも大きく貢献し、安心感のある乗り心地や優れたハンドリングも実現したのである。
大型クルーザーをモチーフにしたエクステリアは、スラントノーズや重厚感のあるフォルムが特徴。ボディサイズも、フラッグシップにふさわしい堂々とした大きさだ。エンジンは3リッターV6と2.4リッター直4の2種が搭載された。
また、2006年には上級グレードのプレステージを追加。専用デザインの前後を採用するとともに3.5リッターV6を搭載し、圧倒的な存在感だけでなくミニバン離れした豪快な走りを披露する真のフラッグシップだ。
当初はV6のみだったが、のちに標準車と同じ2.4リッター直4も投入し、購買層の拡大を狙った。
そして、5代目オデッセイがスライドドア仕様のミドルサイズミニバンに路線変更したこともあり、必然的にエリシオンは消滅。約9年半というモデルライフをまっとうした。
「量産車初のポップアップルーフで車中泊も充実」 マツダ・ボンゴフレンディ

マツダのワンボックスカー、ボンゴ。その歴史は古く、初代のデビューは60年近くも前の1966年。それでいて現在もトヨタおよびダイハツからOEM供給を受けて販売を続けている、かなりのご長寿モデルである。
そんなボンゴの派生モデルとして1995年に登場したのがフレンディだ。エクステリアはボンネットが少し迫り出したセミキャブオーバースタイルで、スクエアな形状からは広々とした室内空間が想像できる。
最大の特徴が量産車世界初のオートフリートップ。いわゆる電動ポップアップルーフで、スイッチひとつでルーフの前端が大きくせり上がり、キャビンの上にもうひとつの居住スペースが出現するのだ。
さらに、ロングスライドを実現するハイパースライドシートや、日差しをさえぎる電動ロールカーテンなど、レジャーやアウトドアで便利な装備も多数採用された。
エンジンは、2リッター直4と2.5リッターV6という2種のガソリンと、2.5リッターディーゼルターボの3タイプ。FRのほか、ビスカスカップリング式のフルタイム4WDも用意された。
もちろん標準ルーフもあるが、フレンディのウリはオートフリートップ。以前よりも車中泊人気が高まっている今なら、もっと人気が出たはずだ。
【画像ギャラリー】消えた名ミニバンたちの足跡をたどる(15枚)画像ギャラリー















コメント
コメントの使い方