新型が待ち遠しいけど!! オレたちが大好きだった歴代のプレリュードを一気見!!

S+シフト採用のスポーツモデル……6代目ホンダ プレリュード

スペシャルティ度78点 24年ぶりに復活する6代目は大人になった我々にどんな夢を見させてくれるだろう
スペシャルティ度78点 24年ぶりに復活する6代目は大人になった我々にどんな夢を見させてくれるだろう

 この機械式4WSによる運転の楽しさは、新型プレリュードのS+シフトに通じると思う。

 ハイブリッドのe:HEVは、高速走行時を除くとエンジンが発電を行って駆動はモーターが行うが、新型ではスポーツモードでパドルを操作するとエンジン回転数が高まる。駆動用モーターも制御され、エンジンブレーキが強まるような疑似的な減速感を味わえるのだ。

 つまりプレリュードは、今も昔も独自の技術で運転の楽しさを追求するクルマだ。また初代と2代目は希薄燃焼方式のCVCC、3代目ではPGM-FIを採用するなど、走る楽しさと環境性能の両立も図ってきた。この特徴もe:HEVの新型に継承されている。

 車両全体の雰囲気も2代目、3代目と新型は似ている。クーペでも峠道を攻めるような体育会系的な後輪駆動、あるいは4WDのスポーツカーではない。

 汗臭さのないオシャレなテニス同好会のような世界観だから、2代目、3代目は「デートカー」と呼ばれた。

 当時流行したBMW3シリーズも、スポーティな運転感覚と快適な居住性を適度に併せ持ち、セダンボディながらプレリュードに似た性格を備えていた。そして前輪駆動のスペシャルティクーペという位置付けは、今では輸入車も含めて貴重な存在だ。

 以上のようにプレリュードの2、3代目と新型を比べると、開発コンセプトなどに共通性が見られるが、失われた価値もある。それは優れた視界と運転のしやすさだ。

 2、3代目は、前後左右ともに驚くほど視界がいい。5ナンバーサイズとの相乗効果で、バックモニターのない時代のクルマだが、安心して車庫入れができる。モニターに頼ってバックする今のクルマとは大違いだ。

 良好な視界とカッコよさの両立こそ、工業デザインの本質で、当時のプレリュードもそこが理解されて人気を得た。歴代プレリュードを運転すると、近年のクルマが売れなくなった理由もよくわかる。その点新型も気になるところだ。

開発メンバーがグライダー飛行を体験

ディスカス2bグライダーとプレリュード。流麗なデザインは共通性を感じる
ディスカス2bグライダーとプレリュード。流麗なデザインは共通性を感じる

 開発コンセプトUNLIMITED GLIDE(どこまでも行きたくなる気持ちよさ)を突き詰めるために、開発メンバー約30人が、社内クラブ、本田航空研究会の協力を得て、グライダーのタンデム飛行を行ったという。

 新型プレリュードの開発責任者、山上智行さんはプロペラ機に曳航され、空中で切り離された一瞬、「最高に自由を感じました」と語り、プレリュードにも同じような高揚感を感じてもらえるよう日々開発に取り組んできたという。

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