そもそも道路交通違反じゃないのか?
シーケンシャルウィンカーが放つ、キラキラビカビカとした光の流れは、後ろを走るクルマにとっては迷惑になりかねない。
2014年、「連鎖点灯式」のウィンカーに関する道路交通法が改正された。その条件とは、
- ・LEDの流れ方は左右対称であること
- ・LEDは点灯後、全てのLEDが点灯するまで点灯し続けること
- ・全てのLEDは同時に消灯すること
- ・LEDは垂直方向に反復して点灯しないこと
- ・LEDの点灯は内側から外側に向かって点灯すること、または中心から放射状に広がって均一的かつ連続的に点灯すること
- ・点滅周期は毎分60回以上120回以下の一定の周期で点滅すること
- ・他の全てのウィンカーの点滅周期と同じであること
さらには、ウィンカーの規定で、
- ・色と明るさが橙色であること
- ・他の交通を妨げないこと
- ・前後から100メートル、左右から30メートルの距離で点灯の確認ができるようにすること
という規定がある。
このように、並んだLEDを交互に光らせたり、色を変えたり、左右非対称に光らせてはならず、かなり厳密に規定されているものの、これらのルールを守れば法的に問題はない。
なお、標準装備されている車種はまだまだ少ない。先述したようにLEDのシーケンシャルウィンカーには細かな規定があるため、装着を検討する際は、ディーラーオプションや、車検対応となっているアイテムを選ぶことがポイントだ。
でもシーケンシャルウィンカーって、実際、どう思われている?
最近では、カプラーオンで交換できるシーケンシャルウィンカーが仕込まれたライトや、帯状になったLEDのラインをテープで張り付けるタイプなど、気軽にドレスアップができるパーツとしても販売されている。
そのきらびやかな見た目と、派手なアクションがうけ、徐々に認知が進んで普及し始めているものの、見るつもりのない方向なのに目に入ってくる。
一言でいうと「目障り」、「違法改造ではないが、普及するならせめてあのせわしない動きを緩和してほしい」、「信号待ちなどで目の前でギラギラされているのを見ていると、目が疲れる」など、否定的な意見があるのも事実だ。
一度気にし始めると、いやでも目に入ってきてしまうのは分かる気がする。
筆者の周りには「シーケンシャルウィンカーって工事現場のライトに見えて仕方ない」という人もいる。さりげなく光らせて、クールなドレスアップを目指そう。
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