自動車史に輝く、1980年代から1990年代のスポーツモデル。これらを「その時代における存在意義」で現行車と比較する。ここでは2024年登場の現行型トヨタ GRヤリスと、4代目トヨタ セリカGT-FOUR(ST165型)の新旧WRC対決!!
※本稿は2025年10月のものです
文:片岡英明/写真:トヨタ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年11月10日号
※各車の諸元データは代表的なグレードのものです
現行型トヨタ GRヤリス vs トヨタ セリカGT-FOUR(ST165型)

セリカがFFベースのスペシャルティカーに生まれ変わった時、エッと驚いた。が、乗ってみたら、予想に反してよかったことを覚えている。これをベースに4WD化したのがセリカGT-FOURだ。
WRCがグループAカーで争われるようになったから開発し、登場した。荒削りだったが、奥の深い走りに感嘆したものだ。ヒットした映画の『私をスキーに連れてって』でも名脇役を演じた。

が、それ以上に衝撃を受け、シビレたのがGRヤリスだ。このホットハッチほどコンペティションに徹したトヨタ車は、今までなかった。人それぞれの刺激的な走りを、テクニックに応じて楽しむことができる。
あえて欠点には目をつむり、速い走りを徹底的に追求した。直球勝負のGRヤリスと比べるとGT-FOURは甘口と感じてしまう。
●結果:現行型トヨタ GRヤリスの勝利……今までないほどコンペティションに徹したトヨタ車。
















コメント
コメントの使い方GRヤリスは数多く乗って試しましたが、各所で言われてるソリッドさや抜群のハンドリングだけじゃなく
一番の長所は「どの運転レベルでも鍛えてくれる」こと、それぞれの少し上の段階へ導いてくれる車、であることが大きいと思います。
スイスポや86を操れる以上なら、初スポーツ四駆であっても動かし方やアンダー解消、高い速度域でリスク少なめに経験値を得させてくれる、超貴重な車ですね