日本自動車史において重要な、1980年代から1990年代のスポーツモデルを「その時代における存在意義」で現行車と比較すると……? ここでは現行型ホンダ シビックタイプRと、初代シビックタイプRの新旧タイプR対決をご覧いただこう!!
※本稿は2025年10月のものです
文:清水草一/写真:ホンダ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年11月10日号
※各車の諸元データは代表的なグレードのものです
現行型ホンダ シビックタイプR vs 初代ホンダ シビックタイプR

初代シビックタイプRが出た時は、初代インテグラタイプRの陰に隠れて、それほどの熱狂はなかったと記憶している。
やっぱり1.6LのシビックRより、1.8LのインテRのほうが格上だったし、シビックならSiRでいいんじゃ? みたいな感覚もあった。

あるいは、より軽量な先々代型EF9のSiRをチューンしてサーキットを走るとか。シビックタイプRが熱狂を巻き起こすのは、インテRがなくなってからだったと言っていい。
そして、インテRもNSXもとっくにいなくなった今、シビックタイプRは、古典かつ正統なホンダスピリットを受け継ぐ唯一のマシン。細~い糸が、シビックタイプRでつながっているわけで、もの凄く貴重な存在だ。
初代シビックタイプRの頃は、コンパクトなスポーツモデルはまだ結構あったし、唯一絶対的な存在ではなかった。ってことで、現行シビックタイプRの勝ち!
●結果:現行型ホンダ シビックタイプRの勝利……いま唯一のホンダタイプR。ものすごく貴重な存在。
















コメント
コメントの使い方初代は200万円、現行型は500万円。走行性能、安全性などは当然現行型が初代をはるかに上回りますが、クルマの魅力ってそれだけじゃないでしょう?
もしこの令和の時代に、初代と現行型のどちらも新車て購入できる(もちろん当時の新車価格で)なら、私は迷わず初代を選びますけどね。