日産の物足りない部分を徹底分析!!　問答無用で日産車改善計画を立ててみた

　自動車メーカー各社から登場するクルマの中には「惜しいなあ」と感じさせるクルマがある。「ここをこうすればイイのに……」という我々の気持ちを代弁し、伊達軍曹どのが頼まれてもいないカイゼン案を検討！　ここでは日産車をカイゼンする!!

※本稿は2025年10月のものです
文：伊達軍曹／写真：日産
初出：『ベストカー』2025年11月10日号
※月平均販売台数は2025年1月〜8月までの平均です

「ロッククリーク」をイメージリーダーにする

　北米ユーザーの嗜好を考えると微妙なところだが、こと日本市場では、現行型エクストレイルが行ったプレミアム路線へのシフトは、功を奏しているとは言い難い。

　もちろん乗れば決して悪いクルマではなく、むしろ素敵なのだが、数字から冷徹に判断するのであれば、エクストレイルのプレミアム路線化は、日本では今ひとつ受け入れられなかったと見るべきだろう。

　この状況を改善するには、まずは2025年8月21日に追加された「ロッククリーク」を、ニッチグレードではなくメイングレードに据えて広告展開を行い、エクストレイル全体を「タフギア路線」へと回帰させることが有効となるはず。

　またそのほか会議では、走行フィールがきわめて素晴らしい「オーテック スポーツスペック」の中身だけを、通常グレードに移植すべしとの意見も出た。簡単にできる施策でもないだろうが、ぜひ前向きに検討していただければと思う。

　ノートに関しては、今現在も充分な数が売れているが、次回の一部改良で前期型的なフロントフェイスに戻せば、よりいっそうの拡販が期待できるとの旨が議事録に記載された。

エクストレイルのカイゼン点……プレミアムSUV路線をやめ「ギア感」を重視した商品構成に変更する

　プレミアム路線への変更が今ひとつ浸透しなかったからには、タフギア路線に回帰するしかない。「ロッククリーク」を事実上のメイングレードに据えたマーケティング活動を行い、一気にセグメントのトップを狙いたい。

ノートのカイゼン点……フロントマスクのデザインは前期型のほうがイイ？

　クルマとしての中身とセールス状況に特に問題はないノートだが、次回の一部改良時に、フロントマスクを前期型のデザインに近いもののアップデート版に変更すれば、販売台数的にはさらなる上乗せが期待できるはず。

スカイラインのカイゼン点……フルモデルチェンジ！　の前に!?

　もちろん魅力的なフルモデルチェンジを行うのがベスト。実際、新型の開発は進んでいるようだが、登場はまだ先になるだろう。

　となれば現行を改良するしかない。マニュアルミッションを用意できれば、販売はともかく、スカイラインブランドの強化はできると思うが、いかがだろう。同じプラットフォームを使うフェアレディZにはMTがあるので、なんとか……。