燃費番長じゃ終わらない! 「強心臓を宿す」走りのハイブリッド車4選

「タイプRでもRSでもないハイブリッドだってスポーティ」 ホンダ・シビック

燃費番長じゃ終わらない! 「強心臓を宿す」走りのハイブリッド車4選
フロントからリアエンドまで水平基調を低く一気につなげることで、スポーティな低重心フォルムを創出。アルミホイールは全車18インチだがハイブリッドモデルは専用デザイン。2024年のマイナーチェンジでフロントの意匠を変更した

  タイプRはもとより、基準車でも軽快な走りが楽しめると評判の現行シビック。それはガソリンモデルに限ったことではなく、デビュー翌年に追加されたハイブリッドモデルでも同じだ。

  パワートレインはホンダ独自の2 モーターハイブリッドシステム「SPORTS e:HEV」を採用。

 これは、エンジンで発電してモーターで走行する「ハイブリッドモード」を基本としつつ、バッテリーの電気によりモーターのみで走行する「EVモード」、エンジンとタイヤを直結してエンジンの力で走行する「エンジンモード」という3つのモードをシーンに合わせて使い分け、高効率な走行とともに、走る楽しさを提供するハイブリッドシステムだ。

 これに組み合わせるエンジンは新開発の2リッター直噴ユニットで、直噴システムやアトキンソンサイクルなどの技術を採用することでパワーと燃費に加え、静粛性も向上している。

 また、重量物であるIPU(インテリジェントパワーユニット)を、リアシート下のリアタイヤ取り付け点付近に横断させて締結させることで、ガソリンモデル比で10mmの低重心化と3%向上の高剛性化を達成。その結果、一体感のあるハンドリングや快適な乗り心地を実現したのだ。

 ちなみにミッションは、ガソリンモデルと違いCVTのみだが、爽快な走りを満喫できること間違いなし。

「基本性能の高さと軽さを生かして走りを楽しむ」 スズキ・スイフト

燃費番長じゃ終わらない! 「強心臓を宿す」走りのハイブリッド車4選
ボディ全体のラウンドした動きを表現したスタイリングは、先代のスポーティな印象から一変。デザイン性を維持しながら各所の形状を見直し、先代よりも空力性能が向上している。写真のクールイエローメタリックは新色

 グローバルに活躍するスズキのコンパクトカー、スイフト。2023年にデビューした現行モデルは、「スポーツ」のラインナップこそないものの十二分に走りが楽しい1台だ。

 核となるエンジンは新開発直列3気筒のZ12Eで、高速燃焼化や高圧縮比化などの技術を投入し、燃焼効率を高めて低燃費を達成。さらに、低速から滑らかに上昇するトルク特性とすることで軽快なドライブフィールを実現している。

 そして、エントリーグレード以外はマイルドハイブリッド仕様となり、発電効率に優れるISG(モーター機能付き発電機)をドッキング。加速をアシストするとともに燃費向上にも貢献する。

 ミッションは、CVTとともに5MTが設定されていることも気になるところ。ちなみに、国内のスズキ車でマイルドハイブリッドに5MTを組み合わせたのはこれが初だそう。

 プラットフォーム自体は先代からのキャリーオーバーだが、ボディや足まわりは徹底的に見直され、操縦安定性や乗り心地、静粛性などが向上している。

 決してハイパワーではないし、ガンガン攻めるようなクルマでもない。しかし、ライバルたちが軒並み1トンを超えるなかでそれ以下をキープしているのは立派だし(ハイブリッド4WDを除く)、シャシーの基本性能も高い。

 加えてマイルドハイブリッドのアシストにより、燃費とともに走りも楽しいコンパクトに仕上がっている。

【画像ギャラリー】快足を楽しめるハイブリッド車たちをもっと見る(12枚)画像ギャラリー

PR:かんたん5分! 自動車保険を今すぐ見積もり ≫

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

ベストカー12.26号 価格590円 (税込み)  あの「ジャパンモビリティショー2025…