いまやなくてはならない存在の走行用バッテリー。純エンジン車以外には不可欠な走行用バッテリーは、現在、中国のCATLが大きなシェアを握っている。そのCATLが開発中のナトリウムイオン電池が、中国の新しい安全基準に合格したという!!
※本稿は2025年10月のものです
文:角田伸幸/写真:トヨタ、ホンダ、日産 ほか
初出:『ベストカー』2025年11月10日号
中国製のナトリウムイオン電池が新しい安全基準に合格
リチウムイオン電池の後継と目されるナトリウムイオン電池。その開発には日本も力を入れているが、中国のCATLがひと足早く動いたようだ。
日本経済新聞によれば、2025年9月初旬、同社製のナトリウムイオン電池が、中国の新しい電池の安全基準に合格したという。
この基準は2026年7月から適用され、異常発生時に爆発や火災を一定時間防ぐことが求められる厳しい内容。ナトリウムイオン電池でこの基準に合格したのは初めてで、市販車搭載に向けた大きな節目といえる。
試験に合格した電池だが、CATLが2025年春に発表した新ブランド「Naxtra(ナクストラ)」とみられる。
同ブランドの電池には24V用と12V用があり、乗用車向けの後者はエネルギー密度175Wh/kgで航続距離500km、寿命は充放電1万回超とされる。10分の充電でSoCを30%から80%まで高められ、氷点下40度でも性能低下はわずかだという。
このナクストラ、2025年末からの量産開始が噂されており注目される。日本も主導権を奪われぬよう開発を急がねば。









コメント
コメントの使い方名前が同じでも、安全性や経年維持性能、それらのバラツキの少なさなどを高水準にしないと顧客が大損益を被るので、市販レベルとは言えないんですよ。
何年も十数年も前から研究続けて、そこを詰めてから初めて市販にできる日本企業を、遅れてる呼ばわりは無知蒙昧ひけらかす行為です。
HVに歯が立たずNOx除去ままならない欧州小排気ターボを絶賛し、日本は遅れてる呼ばわりしたのと同じ。