新車を買うなら中間グレードから上というのが、これまでの定石だったが、昨今ベースグレード(最廉価グレード)が買いのクルマが増えている。特にミニバンのベースグレードが、結構いい味出しているぞ。ベースグレードで買いたいクルマ3台を紹介していく。
文:佐々木 亘/画像:トヨタ
【画像ギャラリー】ミニバンが手の届く価格で買えることに感謝(13枚)画像ギャラリー改良で選びやすくなったシエンタのベースグレード
シエンタの最廉価グレードはガソリン5人乗りのX(207万7900円)だ。中間グレードのGとの価格差は約35万円だが、大きく何が変わるのか見ていこう。
内装色はGではカーキとブラックを選べるが、Xではブラックのみ。また、Xではダークグレー・スカーレットメタリック・グレイッシュブルーの3色と、ツートーンカラーのボディ色を選べなくなる。それでも基本の4色から選ぶことはでき、選択肢としては十分だ。
装備類では、メーカーオプションのアルミホイールが選べないのと、電動スライドドアが助手席側のみとなる。これは、そもそも不要というユーザーも多いはず。
以前までメーカーオプション扱いだったスマートエントリー&スタートシステムは標準装備になり、エアコンも全車オートエアコンになったから、必要十分な装備は揃っている状態。現行型のXグレードは、以前よりも格段に選びやすくなっている。
一部改良で上位グレードに内容は近づくも価格はしっかり安いままのノアX
こちらも改良でパワーアップしたXグレード。ETC2.0ユニットとワンタッチスイッチ付きパワースライドドア(助手席)、スマートエントリー(スマートキー2個)が標準装備となった。
こうした装備の追加はあるのだが、最廉価のXグレード2WDガソリン(7人乗り・8人乗り)は、283万300円という価格。シエンタの最上位グレードとさほど変わらない値段で、7人乗りのノアにアップグレードできるのは嬉しいところ。
Xグレードでは、エアログレードとは違う顔つきになってしまったり、メーカーオプションでトヨタチームメイトなどが選択できなかったりといった窮屈な面もあるが、それを差し置いても価格の魅力は大きい。
ちょっと快適なXグレードにするために、メーカーオプションで両側パワースライドドア(6万2700円)を付けてもまだ300万円以下だ。ナビは社外品で好きなモノを選び、余った予算はオプションやカスタマイズに使うのもヨシ。
改良後ノアのベストバイは、最廉価ガソリンのXグレードとも言えるだろう。
最近廉価グレードが出たアルファード
現行型アルファードに、最廉価グレード「X」が登場したのは2025年1月。それまでの最廉価グレードのZから、なんと100万円以上も車両本体価格が低い、510万円(HEV 2WD)だ。
装備を限定し8人乗り仕様だけとしたことで、アルファードとしては非常に手の届きやすい価格に収められた、まさに珠玉の1台である。
エクステリアでは、シーケンシャルターンランプやデイタイムラニングランプなどが省かれ、ホイールは17インチのシルバー仕様。ボディカラーはプラチナホワイトパールマイカとブラックの2色のみとなる。
内装では、ダッシュボードが合成皮革ではなくXグレード専用のグラファイトメッシュパターンに。シートはファブリック素材となり、シートヒーターやベンチレーションも省かれた。運転席・助手席シートも手動で動かす。
安全装備や走りの面では、他のグレードと遜色は無い。トヨタセーフティセンスが標準装備され、動力面では2.5Lエンジン+ハイブリッドシステムを備える。
一昔前は「法人グレード」などと言われ、個人ユーザーからは見向きもされなかった最廉価グレード。しかし、今では個人ユーザーが選ぶべきグレードへと進化している。
その他にも魅力的なベースグレードを持つクルマは多い。最廉価グレードを買って、自分好みにカスタマイズしていくのも、面白いのではないだろうか。ベースグレードの魅力は、無限大だ。
















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