プリウスの課題 とは?
日本市場にあわせたコンセプトで、お客様の方を向き、改良を加えながら製品の完成度を上げているプリウスに、クルマとしての弱点はない。
使い勝手の良いボディサイズ、5名がしっかりと乗れるパッケージング、低燃費、走行性能も良く、ステータス性もあり、「何かお薦めのクルマがないか?」と問われたら、ひとまず「プリウスはどうでしょうか?」となるのは必然だ。
インテリアにプラスチックが多いとか、センターコンソールがダサい、デザインが嫌いなど、個人の好き嫌いが出る部分に「良い悪い」をいうのはナンセンスだし、そうした些細な部分は課題ではない。
唯一あるとすれば、「プリウスミサイル」のようなレッテルだろう。ひとたびプリウスが関係する交通事故や交通違反がおきると、メディアやSNSなどによって、狙ったかのように取り上げられてしまう。
「本日のプリウス」なんていうハッシュタグがある位だ。SNSによる風評は恐ろしい。こうしたSNSの情報に触れた人には、プリウスは敬遠されてしまう可能性もある。
ちなみに、筆者は「プリウスミサイル」(※シフトがNの状態でアクセルを踏み、シフトをDに入れると急発進する)の実験を30系プリウスで行ったことがある。
Nレンジの状態でアクセルペダルを踏むと、先代30型ではピーという警告音とインパネに「Nレンジです」という画面表示が出る。そのままアクセルペダルを踏み込んだ状態で、Dレンジに入れなおすと、たしかに急発進はできる。
しかし、この動作はプリウスに限った話ではない。アクセルオンでエンジン音がしないクルマだと、同様の現象を再現できるし、警告音に反応できないドライバーだと起きてもおかしくはない。
シフトがどこに入っているのか分かりにくい点が悪い、という指摘もあるが、インパネには大きく現在のシフトポジションが出ているし、プリウスが悪いわけでなない。
まとめ
2020年に入ってからも、プリウスは6000~7000台も売れ続けている。5年目を超えたクルマが、これほどに売れ続けているのは驚異的なことだ。「良いクルマは売れる」ということを、証明して見せている。
数年後、次期型のプリウスが登場するとき、一体どんな姿で登場してくるのか楽しみだ。
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