車名を超えてブランドに!! 記念すべき一台目はクーペタイプでお披露目!!

車名を超えてブランドに!! 記念すべき一台目はクーペタイプでお披露目!!

 2025年10月末から開催されたJMS2025で、トヨタは新ブランド「センチュリー」を発表。日本最高峰の高級ブランドがスタートした。その象徴となるのがこのクーペタイプのコンセプトカー。圧倒的な存在感で強烈な印象を残した。

※本稿は2025年11月のものです
文:ベストカー編集部/写真:トヨタ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年12月10日号

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▲まずは見るだけでウットリ! センチュリーを堪能できる動画、こちらです~

新ブランド「センチュリー」を象徴するコンセプトカー

公開されたセンチュリー(クーペタイプ)コンセプト。「似ているクルマがない」のが最大の特徴。サイズなどは未公開だが、完成度は高い
公開されたセンチュリー(クーペタイプ)コンセプト。「似ているクルマがない」のが最大の特徴。サイズなどは未公開だが、完成度は高い

 豊田章男会長の気持ちのこもったプレゼンテーションがすべてだった。「最高峰にして別格」「最新技術と日本の伝統の融合」「日本のプライドを背負って生まれたクルマ」など、次々に印象的なフレーズが生まれる。

 センチュリー(世紀)の意味を「元気を失っている日本の、次の100年を作る挑戦」とし、「新しいセンチュリーを作るのは私の使命」と語った時には、感極まって少し涙ぐんでいるようにも見えた。

 この迫力のプレゼンテーションとともに「センチュリー」が新たなブランドとして立ち上がった。トヨタ、レクサス、GRに続く4つ目にして最高峰のブランド。緋色(ひいろ)のこのクーペは新ブランド「センチュリー」を象徴するコンセプトカーとして誕生した。

助手席がVIPシートになる1+2シーターの超高級クーペ

豊田会長の迫力たっぷりのプレゼンで「センチュリーブランド」がスタート。1963年に初代センチュリーの開発を始めてから60年以上、トヨタにはその精神が息づいている
豊田会長の迫力たっぷりのプレゼンで「センチュリーブランド」がスタート。1963年に初代センチュリーの開発を始めてから60年以上、トヨタにはその精神が息づいている

 ボディサイズ、パワーユニット、駆動方式などは未発表。しかし、クーペタイプであっても、センチュリー伝統のショーファーカーであることは変わらない。

 運転席+後席(右側)と助手席(左側)のみの2+1シートレイアウトを採用。VIPが座る助手席は最後尾までスライドしてベッドのようにフルリクライニングでき、ファーストクラスのような空間を生み出す。

 また、前方に大きく開くスライドドア(左側のみ)により、美しい姿勢で乗り降りできるのはセンチュリーの必須条件である。

 日本伝統の技として、組子細工と七宝文様を模したフロントグリル、幾重にも塗り重ねた輪島漆の室内プレート、本木のシートバック、西陣織のトリム、御影石とクリスタルの時計などを採用。

 何よりも「同じでないこと」という初代センチュリーからの不文律を守り、唯一無二のクルマになっているのが最大の特徴なのだ。

 発売時期などへの言及はなかったが、もちろん、近い将来の市販化が前提。セダン、SUVに続く第3のセンチュリーは「最高峰」が約束された異次元の高級車。トヨタの思いと技術のすべてが詰まったクルマになる。

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