愛車に負担をかける冬が終わって春到来。ここで注意したいのは、そのまま乗り続ければ過酷な冬にダメージを受けた各部に不都合が発生するおそれがあるということ。そこで、冬モードから通常モードへ愛車をリセットするためのポイントを解説していこう。
文:鈴木喜生/写真:写真AC
【画像ギャラリー】春先のメンテナンスが愛車の寿命を決める!(10枚)画像ギャラリーリセットすべき5つのテーマ
クルマを冬仕立てから春仕様に戻す作業は、主に「セッティング」と「メンテナンス」に大別される。セッティングの再調整はタイヤ周りで必須となり、低温環境・凍結防止剤などにさらされた部位がメンテナンスの重点ポイントになる。場合によってはパーツ交換も必要になるだろう。
春に備えてこれらの作業を行えば、快適性や安全性だけでなく、愛車の耐久性が向上するはず。ここではリセットすべき5つのテーマを挙げ、その理由と注意点、放置した場合の不都合などをまとめてみた。
リセット1 気温が上がればタイヤは膨張する! 「タイヤ空気圧の再チェック」
春先に必ずチェックしたいのはタイヤの空気圧。冬場は気温低下によって空気圧が自然に低下するため、不足分を規定値まで補充している場合も多い。その状態で気温が上がると、空気圧が上昇し規定値を超える可能性がある。
そのまま乗り続ければ、センター部の偏摩耗やグリップ低下を招きやすく、乗り心地も悪くなる。特に気温がグッと上がった日などは注意が必要だ。
給油時にガソリンスタンドでチェックしてもらうという人も多いかもしれないが、空気圧の測定は、タイヤが十分に冷えている状態で行うことが理想。そのため、走行前にタイヤゲージで測定することをお薦めする。
規定値は、一般的には運転席ドア付近に貼られているラベルに記載されている。
また、春はスタッドレスタイヤから夏タイヤへ履き替える時期でもある。保管中も空気は自然に抜けるため、装着前に必ず規定空気圧へ調整しておきたい。
【画像ギャラリー】春先のメンテナンスが愛車の寿命を決める!(10枚)画像ギャラリーリセット2 凍結防止剤は都市部でも無関係ではない! 「下回りの塩分除去」
冬の道路に撒かれる融雪剤は、塩化カルシウムや塩化ナトリウムなどの塩類が主成分であり、金属腐食を促進する作用がある。そのため付着した塩カルを放置すれば、シャーシ、サスペンション、タイヤハウスなどの足回りパーツが腐食してしまうおそれがある。最悪の場合はマフラーに穴が空くなんてことも……。
気温の上昇とともに水分が残りやすくなると、塩分・酸素・水分が揃い、腐食は一気に進行しやすくなる。
こうした事態を回避するためにも、春先には付着した塩カル除去を徹底したい。
「ウチの地域は雪が降ってない」と思われるかもしれないが、実は路面温度が0℃付近まで低下するおそれがある場合、橋の上など凍結しやすい区間に予防的に融雪剤が散布されることがある(自治体によって基準は異なる)。
また、都市部でも降雪エリアからのクルマが融雪剤を運んでくることも考えられる。特に高速道路は広域で融雪剤が散布されるため、走行後は早めに洗い流すのが望ましい。
処置の方法は簡単。コイン洗車場などの高圧洗浄機で下回りを念入りに洗浄する。その際、電装コネクター部や各種センサーに至近距離から高圧水を直接当てないよう注意したい。
また、ガソリンスタンドの洗車機にあるオプション、「下回り洗車」(アンダーウォッシュ)を利用するのもお薦めだ。
ちなみに、積雪の多い地域での走行が多い場合は、冬が到来するまえに、防錆アンダーコート施工をプロに頼むという手もある。












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