SDVの最前線を目撃!! AIで交通事故はどこまで防げるか?

RAV4から搭載されるアリーンに注目!

ウーブン・バイ・トヨタが開発するアリーンは、開発基盤を共通化することで多くの価値を生み出す
ウーブン・バイ・トヨタが開発するアリーンは、開発基盤を共通化することで多くの価値を生み出す

 これらのAI技術を活用しようとすれば、常時新しいデータを入れていかなければならない。

 その時に重要になるのが開発中の車載OS『Arene(アリーン)』に組み込まれるSDIである。

 簡単に説明するとスマホだ。スマホはアプリケーションを入れるだけで機能が増える。カメラ機能は今まで普通に画像を記録するだけだったが、アプリを入れることで編集も可能になる。

 ADASの場合、常に新しいデータをAIに送り込むことでどんどん精度が上がっていく。

 新型RAV4から採用されているアリーンの機能のひとつは、ADASの機能アップデートを頻繁に行えるようになること(通信装置も途切れのない高機能型に進化)。

 ただし現時点ではパワーユニットの制御や車体に代表される「絶対的な安定性」が要求される制御はアリーンに含まれない。

 10~15年スパンで考えるとクルマのすべてがスマホのような(もっといえば高性能PC)方向になる。人間と同じく“脳”でクルマを制御するワケ。

 20年前に現在のスマホが想像できなかったのと同じく、フルSDVが実現した時にどんなクルマ社会になるか想像することは難しいと思うけれど、きっと交通事故がない自動車社会になっていると考えます。

交通事故ゼロのカギはインフラ協調と行動予測

官民一体となって、高速で切れ目のない通信の基盤づくりが必要だ
官民一体となって、高速で切れ目のない通信の基盤づくりが必要だ

 高速で切れ目のない通信があれば、クルマに危険を知らせ、安全を促すことができる。国もその基盤づくりを進めているが、お金も時間もかかるのが課題だ。

 また、管制システムのようなものがないと交通をコントロールできないが、高度なAIが管制することで、交通のコントロールは可能だ。

 さらにAIによる行動予測が危険回避につながり、人間の運転を変えることでも事故は低減できる。

 トヨタはインフラ協調と行動予測が交通事故を減らすポイントだという。

2025年12月発売!! アリーン初搭載のトヨタ RAV4

アリーン初搭載のRAV4からトヨタのSDVを体感できる
アリーン初搭載のRAV4からトヨタのSDVを体感できる

 アリーン初搭載のRAV4は、ナビやオーディオをスマホのようにスムーズに操作できることはもちろん、PHEVの充電設定や運転支援システムの設定も大型のタッチスクリーンで操作できる。

 さらに音声認識も飛躍的に進化し、パワーウィンドウの開閉やワイパーの作動、エアコンの温度調整も可能。パノラミックビューモニターも映像のクオリティがアップ。画像の拡大、縮小もできるようになる。

 そして最も注目されるのが、ソフトウェアアップデートの対応だ。運転支援機能のアップデートが通信で常時可能になり、常に最新の安全運転システムの提供を受けることができる。

 アリーン第1弾のRAV4に乗れば、そのありがたさが手放せなくなるはずだ。

PR:かんたん5分! 自動車保険を今すぐ見積もり ≫

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

ベストカー12.26号 価格590円 (税込み)  あの「ジャパンモビリティショー2025…