1994年に全日本GT選手権として誕生し、2005年にFIA公認の国際シリーズとなったSUPER GT。ホンダは2026年シーズンから新型プレリュードの投入を控えている。ここでは3メーカー随一の果敢な挑戦者、ホンダのマシンを振り返る。
※本稿は2025年11月のものです
文:ベストカー編集部/写真:ホンダ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年12月10日号
2026年からは新型プレリュードで戦う
3メーカーで最も苦戦を強いられているのがホンダ。ベース車がミドシップのNSXということでハンディキャップに苦しんだ。一時は撤退の噂が出ながらも、現在も精力的に参戦していることは賞賛に値する。
初代NSXの生産終了後には、市販化されなかったHSV-010で参戦するなど波乱万丈。MRのハンデ、FRへの変更、ハイブリッドの禁止など多くの足かせはあったが、2024年からはセダンボディの初のGT500マシン、シビックタイプRを投入。そして2026年からは培ったデータを盛り込んだ新型プレリュードにチェンジ。
ある意味SUPER GTで最もチャレンジングなのがホンダなのかもしれない。
ホンダ NSXタイプR-GT(NA・2005~2009年)
ミドシップのハンデに苦しみながらも20世紀末には戦闘力アップ。5000万円のベース車、タイプR-GTを発売して話題に。2007年のチャンピオンマシン。
ホンダ HSV-010 GT(2010~2013年)
リーマンショックでお蔵入りしたスーパースポーツが参戦。2010年に小暮/デュバル組がチャンプ獲得。
ホンダ NSX COCEPT-GT(2014~2016年)
NSXが発売される前の2014年にGT500マシンに大抜擢。そのため車名にCONCEPTが付く。未戴冠に終わった。
ホンダ NSX-GT NC型(2017~2023年)
規定によりFRのみだったがホンダはミドシップにこだわり参戦。その代償としてハンデを抱えたが、2018年にチャンピオン獲得。2020年にはFRにチェンジ。
ホンダ シビックタイプR-GT(2024年~)
SUPER GTのGT500史上初の4ドアマシン。クーペに比べて空力の自由度が小さいため投入当初は苦戦を強いられたが、2025年オートポリスで投入したスペック2エンジンで大躍進を果たした。
ホンダ プレリュード(2026年~)
SUPER GT最終戦のもてぎで、ファンの前でデモラン。開幕までにF1エンジンの開発拠点でもあるHRC Sakuraで空力をどれだけ煮詰められるかがポイント。素直にカッコいい!
ホンダ車のGT300マシン
NSX GT3のサポート終了で、2025年シーズンはGT300の参戦チームが消滅。かつてはハイブリッドスポーツのCR-ZのJAF-GT300マシンもあり、2013年には武藤/中山組がチャンピオン獲得。
今後についてだが、プレリュードのGT3が出る可能性は限りなく低い。




















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