外気導入ばかりを使わない
クルマの空調管理には「内気循環」と「外気導入」の2パターンがあるのはほとんどの人がご存じだろうが、まずはそれぞれのメリットとデメリットを説明する。
内気循環とは文字どおり車内の空気を循環させるモードで、エアコンは車内から空気を取り込んで、これを冷やす、または温めて車内に戻す。
この内気循環のメリットは、クルマの中と外で大きく温度が異なる場合に外気導入に比べて冷暖房が利きやすくなること。
また、車外からの空気導入が少ない(ゼロではない)ので、排ガスのなどの外部の臭いが入ってきにくいのも利点だ。
デメリットは、長時間内気循環にしていると車内の二酸化炭素濃度が濃くなり、運転者が眠くなる、または頭痛になる危険性が増えるという点。
車外から空気を取り込んで車内に流すモードが外気導入だ。
メリットは車内と車外の湿度が近くなることで、冬場にウィンドウが曇る際に乾燥した外気を取り入れると曇り止めの効果がある。
加えて、新鮮な空気が入ってくるため、内気循環のように二酸化炭素濃度が高くなるということもなく、適度に換気が行える。
そんな外気導入のデメリットはエアコンの利きが悪くなること。
真冬や真夏など、車内と車外の温度差が大きい時期には車内の温度に合わせるためにエアコンの仕事量が増える、つまりバッテリーの負担が増えてしまう。
アイドリングストップ機能が働いている場合にはエンジンから電力が供給されず、バッテリーのみでエアコンを稼働させるのは先にも説明したとおり。
そしてそのバッテリーを充電するエネルギーはエンジンの回転で得るので、最終的には燃費の悪化にもつながってしまう。
このような理由から、冬場のアイドリングストップ車では外気導入と内気循環を適時切り換えるのが賢明であり、特に外気導入を長時間使用するのは避けたい。
アイドリングストップ機能にはメリットもあるが、冬場には弱点があるのは事実。
この機能をキャンセルできる車種も多いので、必要に応じてオン・オフを使い分けることをお薦めしたい。
【画像ギャラリー】アイドリングストップ車の冬のエアコンNG行為とは?(13枚)画像ギャラリー













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