【クルマの下に液体が!?】色とニオイで原因がわかる! 放置厳禁の漏れトラブルを徹底解説

【赤い液体+焦げたニオイ】ATF(オートマフルード)漏れを疑う

赤が黒ずんだ色、焼け焦げた臭いが伴うようだったオートマチックフルードの可能性が高い(Adobe Stock@NongAsimo)
赤が黒ずんだ色、焼け焦げた臭いが伴うようだったオートマチックフルードの可能性が高い(Adobe Stock@NongAsimo)

 エンジンルームやシートの下あたりから、粘り気のある赤(新品時は透明な赤色)や黒ずんだ液体が漏れている場合は要注意です。

 しかも鉄が焼けたような焦げ臭さがあれば、オートマチックフルード(ATF)を疑うべきです。粘り気や色がエンジンオイルと似ていますが、一般的にエンジンオイルより臭いが強いため、臭いが強ければATFと判断しやすいです。

ATF漏れの原因
・オイルシールの劣化
・ガスケットの摩耗
・締め付けトルクの不足

 トランスミッションからのオイル漏れやにじみは、オイルシールやガスケットの経年劣化による摩耗、肉やせ、締め付けトルクの管理不足が原因です。

 漏れていたらトランスミッション専用のオイル漏れ止め剤を添加する方法もありますが、早急に整備工場に持ち込み、劣化したオイルシールやガスケットを新品に交換したほうが良いです。

 またシフトチェンジ時の異音や振動、スムーズに加速しないという症状がある場合は、トランスミッションが多少なりとも壊れている可能性が高いため、早急に整備工場へ持ち込んだほうが安全です。漏れを放置すると、変速ショックや加速不良、場合によってはATミッションの故障に発展します。

 CVTのフルードであるCVTFに関しても、多走行車やベースオイル・添加剤が酸化した車両、またはシビアコンディションで使用し続けた場合にはCVTF漏れが発生することがあります。その症状が出たら整備工場へ持ち込みましょう。

【無色透明】エアコンの排出水は心配不要

水が出る可能性のある場所は、助手席の下あたり、もしくはマフラー排気口と限られる(Adobe Stock@Katy-Mits)
水が出る可能性のある場所は、助手席の下あたり、もしくはマフラー排気口と限られる(Adobe Stock@Katy-Mits)

 知識のない初心者ドライバーであれば、駐車場に停めた自分のクルマから大量に流れている水を見て焦るかもしれません。

 エアコンからの排出水は無色透明で粘り気がなく、助手席下やマフラー排気口の2ヵ所から排出されます。助手席下からの水であればエアコンのドレーンからの排水で、エアコン使用時にエバポレーターで除湿された水分が外部へ排水されたものです。無色でサラサラしていればエアコンの排出水です。

 マフラー排気口からの排水は、排気ガスに含まれる水分がエンジンの排気圧力で排気口から垂れたもので、いずれも問題ありません。燃料電池車(FCEV)についても無色透明の水を排出するため、こちらも心配はいりません。

 いずれにせよ、色付き・臭い・粘り気のある液体が漏れていたら要注意です。早期発見が大きな故障を防ぐカギ。異変を感じたら、迷わず整備工場へ相談しましょう。

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