エンジン始動後「暖機運転」でクルマを温める
昔のキャブレター車では、エンジンをかけてすぐに走り出そうとしてもエンストしたり、エンジンの吹け上がりがギクシャクすることがあった。
また、オイルをエンジン内に行き渡らせるためもあり、「暖機運転」は正しい操作といわれてきた。
昔はエンジン内部のアルミピストンや鋳鉄シリンダーの材質の違いによる熱膨張率の違いから、クリアランスを多めにとり、適正温度になって初めて適正クリアランスになるように設計されていた。だからエンジンパーツにも暖機が必要だったのだ。
しかし、現代のクルマでは、たとえ真冬の極寒時でも、エンジンをかけた瞬間からスムーズに吹け上がって走り出すことができる。
エンジン各部の加工精度の向上と、エンジン制御技術の進化もあり、始動直後と暖機後のエンジンの状態の変化度合いは最小限となっている。
よって、かつてのような10分を超えるようなアイドリングでの暖機運転は現代のクルマでは不要。
とはいえ、始動直後からのエンジン全開は、各パーツにいい影響を与えないのも事実。
現代のクルマでは、始動後は高負荷をかけずにゆっくり優しく走る“走行暖機”が好ましいとされている。走行暖機の時は、青い水温計マークのランプが消えれば暖機は完了。エンジン始動して1分程度が目安だろう。
●おじさん世代からひと言
はい、わかってますよ。でも冬場は、すぐの発車はつい控えちゃうのよね。

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