今こそおじさんが乗るべきお薦めのMT車3選! 脳トレにもボケ防止にもなる! 

今こそおじさんが乗るべきお薦めのMT車3選! 脳トレにもボケ防止にもなる! 

 かつてMT車に親しんだおじさん世代にとって、運転の楽しさを再発見できるのが“令和のMT車”。今どきのMT車は「安全」「軽快」「経済的」と三拍子揃っている。今回は、MT車にもう一度乗りたいと考える50〜60代男性に向けて、脳トレにもなる楽しいモデルを厳選して紹介していこう。

文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部

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いまおじさんがMTに乗るべき理由

MT車を運転すると脳トレにもなる!
MT車を運転すると脳トレにもなる!

 MT(マニュアルトランスミッション)車といえば、かつては運転の主流だった。しかし現在の新車販売におけるMT車の比率はわずか数パーセント。そんな状況下でもMT車を選ぶ価値は確かにある。

 一番の理由は、「運転が楽しい」から。AT車に慣れた今こそ、自分の意思でギアを選び、クラッチを踏んでシフトチェンジする感覚は新鮮。加えて、MT操作は脳の活性化にもつながり、加齢による判断力の低下を補う“脳トレ”的な効果も注目されている。

 しかも近年のMT車は、衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全装備も充実。昔の「危ない」「疲れる」イメージを払拭し、快適なドライブを実現している。

 まず、MTに慣れるまで焦らないこと。最初はぎこちなくてもOK。数日で感覚が戻るはず。2つめは軽いクルマから始めること。小型車や軽トラは扱いやすく再挑戦にも最適。3つ目は安全装備付きモデルを選ぶこと。自動ブレーキや横滑り防止装置などが安心を後押しする。

 MT車は単なる移動手段ではなく、「操る楽しさ」を取り戻すツールだ。特にクルマ文化を経験してきた50〜60代には、運転の愉しみを再発見する絶好の機会。今こそ、MT車との再会で“心のアクセル”を踏み込んでみませんか?

おじさんにお薦めMT車:マツダ ロードスター

マツダロードスター。こんなに人馬一体感が味わえるクルマはなかなかない
マツダロードスター。こんなに人馬一体感が味わえるクルマはなかなかない

 もはや語るまでもないかもしれない。本格的なスポーツドライビングを楽しみたいなら、やはりロードスター。6速MTの操作フィールは業界随一で、クルマとの一体感を味わえる。

 FR(後輪駆動)の軽量ボディによるハンドリングは、「走る楽しさ」を再認識させてくれるはず。週末ドライブや峠道をじっくり楽しみたい人にピッタリではないだろうか。

 現行ND型のソフトトップは、1.5Lガソリンエンジンに6速MTと6速ATが用意されている。絶対的な加速度はそれほどではないが、車重は1010~1040㎏と軽く、1.5L、直4エンジンのパワー(136ps/15.5kgm)も大きすぎず小さすぎず、街中やワインディングなどでエンジンを気軽に高回転まで回すことができる。

 価格はSが289万8500円、Sスペシャルパッケージが308万7700円、SレザーパッケージVセレクションが355万3000円、RSが367万9500円、モータースポーツベース車のNR-Aが306万4600円。

 お金持ちの方には電動ハードトップのRFがいいという人もいるだろう。しかし、人馬一体のハンドリングをより気持ちよく味わうことができ、クルマを操るフィーリングを体感できるのは、ソフトトップのMTだ。

ロードスターのMTのシフトフィールは気持ちいい
ロードスターのMTのシフトフィールは気持ちいい

おじさんにお薦めのMT車:N-ONE RS

N-ONE RSはエンジンから聞こえる「グォー」という音もそそられる
N-ONE RSはエンジンから聞こえる「グォー」という音もそそられる

 “N”という車名からもわかるように、N-ONEのモチーフになっているのはホンダ初の量産軽自動車であるN360(1967年発売)だ。50年以上前に発売されたN360のタイムレスデザインを継承するN-ONEの特徴は“まる・しかく・台形”のフォルムだが、内装も極限までミニマルにすることで居住空間の最大化と運転に集中できる楽しさを実現。

 実はこれ、N360における“大人4人がラクに座れる空間を先につくってしまおう”というところから客室設計からスタートし、乗るところは最大に、エンジンはコンパクトにという当時としては画期的な考え方とまったく同じなのだ。

 2012年に初代モデルが登場したN-ONEは2020年にフルモデルチェンジしたが、“まる・しかく・台形”のフォルムは継承。 “まる・しかく・台形”のフォルムをベースに、バンパーやグリルは垂直に立てながらバンパー下部を踏ん張り感のある造形とし、彫りの深いヘッドライトを配することで前進する勢いを演出。

 なかでもおススメなのが、車両価格216万円となる6速MT の「RS」。軽とは思えぬしっかりとした走りと、クルマ好きの心をくすぐる操作感が最大の魅力で、シフトチェンジは剛性感が高く、絶対的なエンジントルクが小さいぶん、速度を上げるには、2、3、4速と、矢継ぎ早にシフトチェンジをする必要がありますが、ギア間の加速のつながりもよく、軽快にシフトアップ、シフトダウンが可能。

 シフトチェンジしてアクセルペダルを踏み込むたびに聞こえるエンジンの「グォー」という荒々しいサウンドも、同じエンジンのCVT版とは全く異なり、実に心地よいサウンド。

 軽のMT車ながら、アダプティブクルーズコントロール(ACC)や車線維持支援システム(LKAS)などを含むHonda SENSING(誤発進抑制機能、渋滞追従機能、後方誤発進抑制機能はCVT車のみ)や、電動パーキングブレーキも搭載されていることで、マニュアル車最大の懸念である坂道発進も安心な点も嬉しいポイントだ。

N-ONE RSのコクピット。シフトノブはS2000ベースの専用デザインというこだわりはホンダならではのもの
N-ONE RSのコクピット。シフトノブはS2000ベースの専用デザインというこだわりはホンダならではのもの

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