初代登場から約2年という短いスパンでモデルチェンジした三菱 デリカミニ。軽ハイトワゴンとして、当然ライバルはN-BOXとなる。ここでは「SUVテイストを押し出した外装」というキャラクターが類似するホンダ N-BOX JOYと比較!!
※本稿は2025年11月のものです
文:鈴木直也/写真:ベストカー編集部、三菱、ホンダ
初出:『ベストカー』2025年12月26日号
選びたくなるのはどちらだ!?

デリカミニのライバルにふさわしい存在感のN-BOX JOYだが、試乗した印象はあまり芳しくなかった。
まず、舵角に比例してだんだん保舵力が増加してくるステアフィールが、クルマの動きをモッサリ感じさせる。EPSのセッティングで容易に修正可能なだけに残念なところ。
もうひとつ、踏み始めに強めの反力があって、そこを超えるとやや唐突に制動力が立ちがるブレーキフィールも心地よくない。
このふたつは本来「合格点取って当たり前」の項目。それだけに、「アレ? N-BOXってこんなだっけ?」と思ってしまった。
もうひとつ、明らかに「あ、こりゃ負けてるな」と感じるのが、一般道の日常速度域での乗り心地だ。
ザラザラ路面から入ってくる微小な振動を、デリカミニはスムーズにいなすのだが、N-BOX JOYはブルブル感が残る。
ここはむしろ、デリカミニが軽ハイトワゴンの中でダントツで、N-BOX JOYがアベレージ。ロードノイズの遮断もデリカミニが一枚上手だ。
こういった細かい項目が積み重なって、全体に「デリカミニのほうが質感が高いね」という印象となる。N-BOXの奮起を期待したい。
細部にわたりしっかりした作りのデリカミニ
存在感としてはガチンコライバルの両車だが、乗り比べるとデリカミニの質感の高さ、静粛性の高さなどが目立った。

















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