■【斎藤 聡・選】スズキ ジムニー
価格帯も無視して選ぶっていうのがかなり難題だったけど、やっぱりジムニーかなあ。
現行モデルの醸し出す、あの硬派で唯一無二な存在感に加え、クロスカントリー4WDに近いモデルなのに、街乗りの快適性を向上させてきたことにも敬意を払ってね。
ジムニーといえばボクら世代は一にも二にも悪路走破性の高さだったけど、現行型は機動性、乗り心地、ボディ剛性、足回りといった各要素を満遍なくレベルアップさせて総合性能をアップさせたことが素晴らしいと思う。
個人的には純粋にSUVとしてのハンドリングのみで評価した場合、ジムニーはCX-5&CX-30、フォレスターなどには及ばないと思う。
でも、そういった「オンロードでのハンドリングがいいSUV」には、正直食傷気味なんだよね、ひねくれ者だからかもしれないけど(笑)。
だからジムニー以外では、すでに販売は終わったけど、ランクル70がよかったね。ランドローバーディフェンダーやJEEP、ベンツGクラスにも通じるモデルとしてね。
* * *
■まとめ
ここまで各評論家に聞いた国産ドライバーズSUVナンバーワンで、唯一評価が重なったのはジムニーのみ。まさに軽クロカン4WDといった雰囲気のジムニーに、SUVというくくりが果たして正しいのかどうかはわからないが、いずれにせよ国産SUVのなかでも突出した魅力を持ったモデルであるということは間違いない。しかも軽だということが素晴らしいということを強調しておきたい!
【番外コラム】500万円以下の輸入車ドライバーズ SUVナンバーワンはどれだ!?
まずは岡本幸一郎氏の言。「正直、SUVのカテゴリーに含めていいのか疑問に思うけど、BMWミニクロスオーバーのクーパーSが筆頭かな。
本家のハッチバックモデルであるミニは、“ゴーカートフィーリング”が身上だけど、先代クロスオーバーに感じられた過度なそれが現行型では薄まっていい感じになったと思う。BMW X2だと車速が高い時はいいんだけど、アベレージスピードが遅い時の乗り心地の硬さが難点。そのため、次点はアウディQ2」。
続いて清水草一氏は「VWのT-Crossがここ最近では一番よかったね。VWポロをベースにしたSUVだけど、直3、1Lターボは最高出力116ps、最大トルク20.4kgmながら、数値以上のパワフルさを感じさせてくれた。ベースとなった全高の低いハッチバック車のような運転感覚で、意のままに操れる」と語った。
コメント
コメントの使い方