新型デリカD:5に伝家の宝刀“S-AWC”搭載! 背高ミニバンはどこまで変わる?

新型デリカD:5に伝家の宝刀“S-AWC”搭載! 背高ミニバンはどこまで変わる?

 ミニバンの快適性と、オフロードSUVの走破力を融合した「唯一無二」の存在である三菱「デリカD:5」。その大幅改良モデルが2026年1月9日より販売開始となります。

 今回の改良は、エクステリアとインテリア、そして走行性能という3つの大きな進化を遂げていますが、なかでも注目したいのが車両運動統合制御「S-AWC」の搭載です。ランサーエボリューションやアウトランダーで鍛え上げられてきた三菱の伝家の宝刀ともいえる装備ですが、はたしてオールラウンドミニバンであるデリカD:5にどれだけの効果をもたらすのか。電子制御四駆の真価を探ってみましょう。

文:吉川賢一/写真:MITSUBISHI

【画像ギャラリー】ついに三菱の伝家の宝刀S-AWC搭載!! 大幅改良となった三菱のオールラウンドミニバン「デリカD:5」(9枚)画像ギャラリー

見た目も中身も一段上へ!!

 ミニバンでありながら本格オフローダーの血統を色濃く受け継ぐ、三菱の「デリカD:5」。ジャパンモビリティショー2025でも実車公開されていた改良新型モデルは、フロントグリルや前後バンパーのデザインが変更されており、リヤビューも「DELICA」ロゴがガーニッシュ内に入れられるなど、従来モデル以上にタフでプレミアムな印象になりました。新色のムーンストーングレーメタリック×ブラックマイカもスタイリッシュで、デリカD:5のキャラクターによく似合います。

 インテリアも、カラー液晶メーターを8インチにサイズアップし、4WD制御や走行モードの状態をリアルタイムで表示可能に。走行状況に応じて制御が介入する様子を「見える化」することで操る楽しさを演出しています。内装素材も高級感のある金属調アクセントやスエード調シート表皮を採用することで、上級ミニバンにふさわしい質感と上質感を両立。USB Type-Cポートの増設など、アウトドアユースを見据えた実用面の進化も見逃せません。

 こうした内外装の進化も見どころですが、今回の改良新型モデルの真骨頂といえるのは、走行性能の中核となる「S-AWC」の標準搭載です。

フロントグリルや前後バンパーのデザインを変更、新設計の18インチホイールも採用した
フロントグリルや前後バンパーのデザインを変更、新設計の18インチホイールも採用した
カラー液晶メーターを8インチにサイズアップ。視認性が高く、格段に見やすくなった
カラー液晶メーターを8インチにサイズアップ。視認性が高く、格段に見やすくなった

ただの4WDじゃない 三菱S-AWCの実力

 「S-AWC(Super All Wheel Control)」は、4輪の駆動力・制動力を最適に制御することで優れた操縦性と高い走行安定性を実現する三菱自動車独自の車両運動統合制御システムです。

 一口に4WD制御といっても、ABS(アンチロックブレーキシステム)やAYC(アクティブ・ヨー・コントロール)、ASC(アクティブスタビリティコントロール)など、その手法は多岐にわたり、いずれもタイヤのスリップを抑え、ドライバーの操作に対して「意のままの操縦性」と「高い走行安定性」を確保することが目的ですが、S-AWCはこうした制御を統合し、車両全体の挙動を最適にマネジメントする「走りの司令塔」のような存在。前後左右のタイヤのトラクションを常に監視し、滑りの兆候があれば即座に駆動力やブレーキを調整して、空転を未然に防いでくれます。

 とりわけ効果を発揮するのが、雪道や雨天など路面が不安定な場面です。さらにコーナーでは内外輪の動きを巧みに制御し、大柄なボディでありながら「意外と身軽だ」と感じさせる走りを実現してくれます。多少大雑把な操作であっても、クルマ側がさりげなくフォローしてくれる。そんな安心感を与えてくれるのが、S-AWCの大きな魅力です。

走行モードは、ECO、NORMAL、GRAVEL、SNOWの4つ。各モードで、前後駆動力配分やアクセルレスポンスなどが専用チューニングされている
走行モードは、ECO、NORMAL、GRAVEL、SNOWの4つ。各モードで、前後駆動力配分やアクセルレスポンスなどが専用チューニングされている

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