祝納車!!ジムニーノマドがついに来た!! 実車を手に入れてみて気がついたアレコレ

走りに関しては、概ねイメージどおり

 走りに関しては、概ねイメージどおりだった。ハンドリングはステアリングギア比がスローなため、応答性も穏やか。その一方で高速直進性は高く、全体として安定性重視のセッティングといえる。ただし、100km/hでの巡行時には左右にふらつく挙動が出る場面もあり、多少の気遣いは必要だ。

 ボール&ナット式の電制パワーステアリングは、遊びが若干あり、切り始めもやや重く、戻り側も強めの特性。そのため、ハンドルを「シュルシュル」と素早く戻すような操作をすると不意に揺り戻しが発生し、少し慌ててしまう。ステアリングは常にしっかり握るという運転の基本をあらためて意識させられた。

 乗り心地は、全体的にゆったりとした動きの味付けで、段差を越えた際もサスペンションはストローク感のある挙動を見せる。アイポイントが高いため、一般的なコンパクトカーと比べると、ロールやピッチの揺れはやや大きめだが不快に感じるほどではなく、ブレーキの効きも強烈ではないものの、必要十分な制動力があり、安心感は高い。

 エンジンは発進直後のトルクが控えめで、巡航速度に達するまでの加速はかなり穏やか。約1.2トンという車重や空力特性の影響もあるのだろう。加速を3速で引っ張り続けるシーンが多々あるので、4速ATではなく、5速ATであれば印象は変わったのでは、とつい考えてしまう。高速走行時の燃費はあまり良好とはいえず、大人2名乗車でおおむね10km/L前後といったところ。ただ、アクセル操作にまだ慣れていない面もあるため、今後は穏やかな加速と燃費の両立を意識したアクセルワークを身につけていく必要がありそうだ。

 ACCは標準装備されているものの、作動するのは40km/h以上から。前走車に追従して停止まで対応する全車速追従型であれば、なおありがたかったところだ。2026年1月の受注再開後は、この点が改良されたモデルへと切り替わるといわれており、初期型を手に入れた筆者としては、正直うらやましく感じる。

最小回転半径は5.7mと大きめだが、体感的には小回りが利く印象だった
最小回転半径は5.7mと大きめだが、体感的には小回りが利く印象だった
ACCの作動速度は車速40km/h以上。車線逸脱も警報のみで、ステアリングにフィードバックを与える抑制機能はない
ACCの作動速度は車速40km/h以上。車線逸脱も警報のみで、ステアリングにフィードバックを与える抑制機能はない

「クルマと遊ぶ感覚」をあらためて思い出すことができた

 近年のクルマは非常に賢く、ドライバーの操作をクルマ側が幅広く補いながら、安全で快適な移動を実現してくれる存在となった。筆者が所有するもう一台のクルマも、渋滞時にハンズオフ走行ができる先進運転支援車であり、その完成度には日々助けられている。

 ジムニーノマドはその対極にあるクルマだ。上手に走らせるには、アクセルやハンドル操作にしっかりと気を配り、丁寧に向き合う必要がある。仕事柄、先進装備を搭載したクルマに触れる機会が多いぶん、そのギャップに驚かされる場面も少なくないが、それもまた新鮮であり、「運転の楽しさってこういう感覚」というのを思い出させてくれた。

 どこか平成初期のクルマを思わせる感覚で、まさに「おもちゃ」のよう。運転席周りの収納の少なさや、ノーマルだとやや引っ込んで見えるタイヤの収まり具合など、「ここはどうしようか」「このパーツを替えたらもっとよくなるのでは」と考える時間も楽しい。正直なところ、オフローダーとしての性能を存分に味わう機会は多くなさそうだが、ジムニーノマドだからこそ、こうした「クルマと遊ぶ感覚」をあらためて思い出すことができたのだと思う。

 これから少しずつ手を入れ、付き合い方を探りながら過ごすカーライフは、充実したものになりそう。(2026年1月30日の受注再開後も入手困難な状況は続くと思われますが)みなさんもぜひ!!

ローテクなところも全てひっくるめて、全てが楽しいジムニーノマド
ローテクなところも全てひっくるめて、全てが楽しいジムニーノマド
【画像ギャラリー】受注停止からおよそ1年 2026年1月30日に受注が再開される スズキ「ジムニーノマド」(19枚)画像ギャラリー

PR:かんたん5分! 自動車保険を今すぐ見積もり ≫

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

2026年に登場するクルマたち!「レストモッド」の世界へようこそ『ベストカー1.26号発売!』

2026年に登場するクルマたち!「レストモッド」の世界へようこそ『ベストカー1.26号発売!』

ベストカー1.26号 特別定価650円 (税込み)  カレンダーも残りあとわずか。今号が2025年を…