1999年の日産経営危機の際、日産を傘下に収めることで支えたフランスのルノー。以来、日産とは強固な関係を築いてきたルノーだが、日産との関係を弱め、新たなパートナーを模索しつつある。ルノーが接近を図るのは中国のジーリーだ。
※本稿は2025年11月のものです
文:角田伸幸/写真:ルノー ほか
初出:『ベストカー』2026年12月26日号
ルノーの成長戦略の新たなパートナー
日産との関係を弱めつつあるルノーが、中国の浙江吉利控股集団(ジーリー)と距離を縮めている。
長年続いたルノーと日産の資本関係だが、2025年春、相互出資の最低比率を15%から10%へと引き下げた。これによりルノーは資本の自由度を高め、新たな成長戦略の相手として中国勢に視線を向け始めた。
その最新の動きが南米での提携だ。ルノーは吉利からブラジル事業に26.4%の出資を受け入れ、現地パラナ州の工場で吉利ブランドのクルマを生産する計画を発表。生産効率の向上と市場拡大を狙う。
ルノーと吉利の関係が一気に深まったのは、2024年のパワートレーン会社「ホース」の共同設立だ。
ホースは本社をロンドンに置き、17の生産拠点と5つの研究開発拠点を持つ。年間約500万基のエンジンなどを生産し、売上高は150億ユーロ(約2兆5500億円)を見込む。
こうした動きを見ると、今後は本命の中国市場で「ルノー&吉利」連合がさらに親密になる可能性が高い。「ルノー日産」と呼ばれた関係が、「ルノー吉利」になるのだろうか?
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