ホンダ、日産の車両接近警報装置は?
フィットやシビックのe:HEVに採用される車両接近通報装置ですが、他社が耳にザラっと残る感じの音を使っているのに対し、ホンダの音は 「シュワワワーン」という感じのリラクゼーション音楽の一番後ろで流れているような音になっています。
聞いている方も心地よいが少し気づきにくさも残ってしまいます。仮に音楽として聴くのなら、ホンダがピカイチに良いと思います。でも通報装置としての役割となると、物足りなさも感じられます。その一方でBEVのスーパーONEのように、エンジン車のようなサウンドを作り出している場合もあります。
一方、日産では「カント」と呼ぶ車両接近通報音を装着しています。カントとはラテン語で歌うという意味です。電動車の中でもBEVでリードする日産は、音にも機能性を持たせて独自性を打ち出しています。
まず走り出す際に(車速が30km/h以下)は「ウォォーン」という、まるでオーケストラといってもいいほどの起動音が流れるのが特徴的。そして周波数の高い音域の通報音に切り替わる。電車のインバーター音に性質が近く、「電気」をイメージできる良い音です。減速時には車速が25㎞/h以下になったときに作動します。
またバックで走行する際に音色が変化います。「パーン、パーン」とバックブザーのように短く繰り返し流れることで、車両が後退することを周囲に知らせる仕組みです。
日産でもカント音は車種によって微妙に異なる音色にしてあり、クルマのキャラクターに合わせて、カント音も旋律しなおしている印象です。車両が接近しているという通報装置としての、機能、音質の面で考えると日産が一番いいように感じます。
もはや車両接近通報音は、警告音ではなく、法的要件を満たしつつもブランドごとの「音のキャラクター」として機能する役割も担うようになっています。国際的にもAVASに関する規格や要件があり、法規基準に合わせながら各社が音の設計を進めています。
車内では、車内向けの走行音と混ざって聞こえてしまう
ハイブリッド車やBEVでは、ドライバーに対して、クルマが加速していることを聴覚でも認知させるため、走行中、車内に「ヒューン」という音を流しています。
ハイブリッド車やBEVでは、エンジン音がないことでアクセルペダルを踏み込みすぎる可能性があるため、加速に連動して周波数を変えて「速度変化を表すサウンド」を流すようにしています(後退時には、誤操作を防ぐために、車内でも車外でも同じ音を聞かせています)。
車内では、この車内向けの走行音と、車外向けの車両接近通報装置の音が混ざって聞こえてしまうことで、さらに不快に感じてしまうことはあると考えられます。
どうしても音が不快に感じるときは、ハイブリッド車ならば、チャージモードにすることで車両接近通報装置の音を消すことができます。
日産車(e-POWER)の場合、EVモードスイッチを押し続けると強制的にエンジンを始動、リチウムイオンバッテリーへの充電を行います。ただし燃費は悪化するし、エンジン音のほうがずっとうるさいなど、デメリットは多いです。
ホンダではまるでエンジン車のような音を出すサウンドコントロールシステムを新型プレリュードから採用し、シビックe:HEV RSなど、スポーツモデルに順次採用していくようです。今後、車内の音に関しては各社、進化していくでしょう。




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